日本最大級のアウトドアWEBマガジン「CAMP HACK」のYouTubeチャンネルを担当している結束(けっそく)智之さん。根っからのキャンパーかと思いきや、実は月間300km以上を走るサイクリストの一面もありました。 お名前(職業):結束智之さん(会社員)
年齢:32歳
愛車:SURLY Long Haul Trucker
自転車歴:約9年

元プロライダーとの出会いが自転車熱に火を付けた

YouTubeのCAMP HACKチャンネルでは“けっそん”の愛称で活動し、新製品ギアのレビューからキャンプにまつわるハウツー企画などを担当している結束さん。

キャンプに対する知識はもちろんですが、実は大の自転車好き。ハマるきっかけとなったのは今から9年前、仕事で出会ったMTBの元プロライダーの存在が大きいとか。

昔から古着やストリートスタイルが好きな僕は、大学生の頃にピストに強い憧れを持っていました。でも当時はお金がなくて…。

その後、新卒でテレビ制作会社に入社したんですが、ある撮影で訪れたスタジオのオーナーさんがMTBの元プロライダーで。いろいろお話しているうちに意気投合して『余っているピストがあるんだけどいる?』という流れになって、ド派手なピストを2万5000円で譲ってもらえることになったんです。

黒いボディにクリアパープルのペダル、蛍光グリーンのサドルを装備したピストは、エヴァンゲリヲン初号機さながらのカラーリングで「口の中に涎が溜まったのを覚えています」と当時を振り返ります。

そのピストは結局9年ほど愛用。そして昨年の10月に、またその方から連絡があって、今度はSURLYが余っていると(笑)。ずっと欲しかったので、速攻で飛びつきました。完成車だと定価20万円前後はするモデルを5万円で譲ってもらったんです。

世界一周をコンセプトに作られた旅する自転車

そんな類稀なる縁で、欲しい自転車を2台続けてゲットしたという結束さん。現在の愛車はSURLYのLong Haul Trucker。

世界一周を旅するコンセプトで作られたロングトレイルに最適なモデルで、世界中のアドベンチャーサイクリストから愛用されている、ツーリング自転車の代名詞的存在です。

以前、レンタル自転車で淡路島一周ツーリングに行ってきたんです。ピストはピストで楽しいんですけど、長距離ライドの楽しさをそこで体験して以来、SURLYが欲しいなと思っていました。

譲り受けたバイクは状態も良かったそうですが、フレームやクランク以外のパーツはすべて交換済み。ロゴのイエローに合わせてバーテープとサドルをチョイスし、タイヤは悪路を物ともしない太いタイヤに変えています。

このマシンに貼られているメインの「SURLY」も含めたのデカールシールは、BLUE LUGでのオーバーホール時に全て貼り替えました。

本来「SURLY」のバイクはトップチューブに【Long Haul Trucker】などの機体名のシールが貼られているのですが、僕のマシンにはありません。なぜなら、車体の色味に合わせてサドルやハンドルテープを選び、BLUELUGスタッフのススメで【PUGSLEY】というファットバイクのカーキのデカールシールに変更したから。

人気の「SURLY」ですが、個性を出すための小さなこだわりです!

最近取り付けたのがフロントラック。NITTOのbig front rack 34Fというモデルで、耐久性が高い構造と寝袋やテントなど大きな荷物でも安定して載せられるサイズ感が気に入りました。カゴがあるだけで通勤や買い物もすごく快適。バックパックもすっぽり収まります。

自転車通勤に欠かせない、アウターとバッテリー

片道20kmの距離を自転車通勤する結束さんが、“欠かせないもの”として紹介してくれたのが、風よけのアウター。

夜になると肌寒いこともあるので、風よけのアウターは常備しています。

お気に入りは古着屋で見つけたナイキのアノラック。襟が高いので風の侵入を防いでくれますし、たすき掛けにしたときにスウッシュマークが目立って、着こなしのアクセントになります(笑)。

そしてもうひとつがモバイルバッテリー。ステムに取り付けた黄色のホルダーの下段が定位置で、スマホはもちろん、前後に付けたLEDライトの充電に重宝するそうです。

KNOGのノグプラスはわずか12gと軽量なうえ、マグネット式なので簡単に取り外しができるLEDライト。本体にUSB端子が備わっているので、ケーブルを使わずにモバイルバッテリーに直で差し込むことができます。

日中走っているときに充電しておけば、夜間にバッテリー切れの心配もありません。

今年は自転車キャンプに挑戦したい


Long Haul Truckerのカスタムも一段落した現在、結束さんがいま一番やりたいというのが自転車キャンプ。

テントや寝袋など、必要な道具をすべて自転車に積載して、キャンプ場まで走っていきたいですね。

パニアバッグ(後輪タイヤの横につけるバッグ)を着ければ、キャンプ用品一式の積載が可能になります。ただ、重量は増えるので、長距離は難しい。まずは、神奈川あたりのキャンプ場まで自走してみようと考えています。

キャンプ × 自転車、好きなことを掛け合わせた遊びの計画を笑顔で話す結束さん。「自転車は、持っていたら幸せになれる道具です」という彼の言葉通り、お気に入りの一台があるだけで、人生って変わるのかもしれませんね。

Photographed by Junmaru Sayama

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