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家族が集まる“土間リビング”を主役に。築32年の中古マンションリノベ(愛知県豊田市)|みんなの部屋
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家族が集まる“土間リビング”を主役に。築32年の中古マンションリノベ(愛知県豊田市)|みんなの部屋

2021-07-21 14:00
    愛知県は、車での生活に便利な豊田市。各所へのアクセスも便利な高速道路をおりて数分とは思えない静かな住宅街に、今回ご紹介するモモカンさん夫妻の住まいはありました。

    お名前(職業):モモカンさん(主婦)、ご主人、娘さん
    場所:愛知県豊田市
    広さ:2LDK/70㎡
    リノベ費用:500万円
    築年数:32年
    住宅の形態:マンション(中古リノベーション)
    間取り図:

    編集部作成

     

    妊娠とともに仕事を辞め、インテリアに関心を持つようになったというモモカンさん。お気に入りのギャラリーとカフェを参考にリノベーションされた住まいはとにかく美しくて、シンプルです。

    こだわって選び抜かれたアイテムはもちろん、日々の家族との時間を大切に過ごせるお部屋についてお話を伺ってきました。




    お気に入りの場所

    モールテックスを採用したダイニングキッチン

    住まいの中でも最も印象的なのが、モールテックスのキッチンを採用したダイニングキッチンスペース。日々、作家さんの作品などを気分で入れ替えながら楽しまれているこだわりの空間だそう。

    「キッチンは板材に薄くモールテックスを塗装することで完成させました。一生物の家具や季節の花、趣味で集めた作家さんの作品が映えるよう、極力シンプルな空間を意識しています」

    シンプルな空間を維持するために効果的だったのが、キッチン裏のパントリースペース。広く取られた収納空間には、こだわりの器類がたくさん収納されていました。急な来客の際に、このスペースにサッと片付けられるのがいいですね。

    キッチン隣のダイニングスペースは、家族の憩いの空間になっていました。

    「日々の生活の中ではダイニングでゆっくりとお茶を飲む時間が好きです。ひとりのときも、家族と一緒のときも、飲み物やおやつに合わせて器を選ぶ時間が特別で、毎回コーディネートを楽しんでいます」

    リビングとのギャップを持たせた玄関

    スタイリッシュなダイニングキッチンとは対照的に、ハードメープルを使った明るめの木の色でシンプルかつあたたかみのある空間を意識されていたのが玄関スペース。

    「帰宅したときにほっと安らげる玄関を目指し、ヘリンボーンの床やシェーカーボックス、ヨーロッパの古い材を使用して製作された滑車ランプなど、あたたかみのあるアイテムを多くしています」

    取っ手のない靴箱のシンプルなデザインに、ディスプレイされたアイテムがより美しく引き立っていました。
     

    一切配線が見えないリビング

    リビングスペースもダイニングキッチン同様に、無駄を省いたシンプルな空間。テレビ配線はすべて壁裏から収納棚の中に回すことで、表面からは一切見えないようにしていました。

    「少しでも広く見せるために、カーテンやリビング収納棚、リビングドアは天井から床まである特注サイズにしました。テレビボードや巾木がないおかげで掃除がしやすいところが気に入っています」

    カーテンは工務店から紹介されたものを使用。窓のサイズより大きめのものを採用することで、真っ白な空間がより強調されていました。

    壁紙と床材を変えたトイレ空間

    中古マンションリノベでは変えられなかった設備類に対して、できる範囲で手を抜かなかったと話されていたのがトイレスペース。店舗や公共施設などで使われることの多い長尺シートを床材として採用することで、愛着の湧く空間になったそう。

    「リノベーションで設備の交換はせず、クロスと床の張り替えをしただけなのですが、同じ設備だと思えないくらい変わり、お気に入りの場所となりました。元からあるニッチに花などを飾ってトイレ空間を楽しんでいます」

    この部屋に決めた理由

    理想の空間がつくれるフロアと工務店との出会い

    リノベーション前提で物件を探していたモモカンさんにとって重要だったのが、理想の空間がイメージできる物件と条件に収まるコスト。特に空間に関しては当初から明確なイメージを持っていたそう。

    「名古屋にあったギャラリーと、豊田市内にあるカフェVINCENT COFFEE HOUSEの内装が、つくりたいお部屋イメージのベースとしてありました。そしてその実現のために必要だったのが土間リビング。そのため1階というフロアについて条件を設定していましたね」

    物件は検討がついたものの、次なる壁だったのがイメージを実現できる会社。当時、予算を設定し20件近くの設計事務所等をまわったものの、どこも的確な案を出してくれなかったそう。

    「なかなかイメージを理解してもらうのが難しかったです。最後に見つけた工務店さんが、ご自宅もつくりたいイメージに合っていて、こちらの案も興味深く聞いてくださり、ようやく進むことができました」

    残念なところ

    リノベでは変えられなった設備

    築30年を超えるマンションでどうしても変えるのが難しかったと話すのが、水回りを中心とした設備。予算の関係もあり、当初は住みながらと考えていたそうですが、思いの外大きな出費になっていました。

    「トイレやお風呂、洗面所などの設備は既存利用で、以前住まわれていた方のものをそのまま使っていますが、引っ越して1年経たないうちに給湯器が故障してしまいました。古い設備で部品がなく、丸ごと交換で急な出費が発生し、中古マンションを買うということの難しさを実感しましたね」

    お気に入りのアイテム

    見た目も使い勝手もいいガラスジャー

    住まいの各空間で使われていたのがPeter ivyのガラスジャー。生活に合わせて使用用途は変えつつも、どんな使い方でも映える、美しいデザインが特徴的です。

    「うちでは2つのサイズのものを使っていて、コーヒーサイズは紅茶やコーヒー豆を保存したり、花を生けたりして使っています。お米サイズは焼き菓子やコーヒーフィルターを入れることが多いです」

    特徴的な光が癖になる照明

    ダイニングスペースで使われていた照明のひとつが、本物の石と並べたロックランプ。初見ではまさか照明とは思えないほど、他の石と同化していました。

    「フランスの古い照明、通称ロックランプはオークションサイトで落札しました。石好きな主人のお義父さんのコレクションから分けてもらった石と並べてディスプレイしています」

    「独特の存在感があり、とても気に入っています。点灯すると夜空に浮かぶお月様のようにも見えますね」

    住まいの完成前から使うと決めていた飾り棚

    ロックランプと同じく、ダイニングの窓際で存在感を放っていたのが飾り棚。退職後、インテリアと同様に関心を持った美術館や展示巡りの中で出会った一点物なのだそう。

    WOHL HUTTEさんが名古屋で行われた展示をされたときに出会った一点物の飾り棚です。住まいの完成前でしたが、新しい住まいでは絶対に使いたいと思い購入しました。現在はカレンダーとドライフラワー、先日行った美術館で購入したポストカードを飾っています」

    一度見て忘れられなかった昇降式ランプ

    キッチンで特にお気に入りだと話されていたのがFIVE FROM THE GROUNDさんの昇降式ランプ。

    展示で見たときのことが忘れられず、オンラインで直接問い合わせたという思い入れのある照明です。

    「アンティークのパーツを組み合わせて制作していただきました。キッチンのダクトレールに取り付けていて、コードとオモリ、滑車のバランスを楽しんでいます。アンティークならではの深みのある落ち着いた雰囲気が好きですね」

    暮らしのアイデア

    色合いを統一することで一体感を意識する

    空間毎にこだわりを持たれているモモカンさんだからこそ、大切にしていたのがカラーコーディネート。気に入った作家さんの照明もコードの色合いで諦められたと話すように、徹底した色の管理が行われていました。

    「照明やレンジフード、カーテン等は白色にして壁や天井と一体感を出すようにしています。そのため、黒色のアイテムを置くと主張しすぎてしまい、浮いてしまうような気がするので黒色のものはなるべく選ばないようにしていますね」

    「ただ最近、娘がドラムに興味を持ちはじめ、真っ黒な練習用の電子ドラムがリビングに鎮座することになりました。思った通りかなりの存在感を放っていますが、娘のことになると自分のこだわりなどどうでもよくなってしまいましたね」

    存在感の強いドラムセットも、周りからは意外にも反応が悪くなかったのだそう。家族の成長と合わせて、住まいもまだまだ変わっていきそうですね。

    これからの暮らし

    いまの住まいをコツコツ育てていきたい

    住まいの工夫の中でも、これまでのこだわりから少しずつ変化が生まれていたモモカンさんのお部屋。完成時にはできなかったことも含めて、今後もゆっくり手を加えていかれたいのだそう。

    「既存利用した設備たちはどうしても気になってしまうので、故障した際には、新しい設備は好みのものを選びたいと思っています。住まい全体を見てもまだまだ未完成のため、これからコツコツと変化させていきたいです。時が経っても色あせない、育てる魅力のある家でありたいと思います」

    インテリアに関しては、ご自身で自由に手掛けながらも、住まいとしては家族と一緒に成長していける空間にしていきたいと話すモモカンさん。

    理想の空間を諦めず追求してつくられた住まいだからこそ、変化していく家族の側でよりよい環境がどう反映されていくのか。また時間を追って、その変遷を伺いたいお部屋でした。

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    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2021/07/731745/
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