切り立った崖の斜面を覆うように建てられた巨大なプクタル・ゴンパ。北インド、デリーの北部に位置するザンスカール地方にある僧院です。
電車や車で簡単に行けるような場所では無く、カルボックという場所から約7時間歩いて行かないとたどり着けません。まさに聖なる秘境ですね。
なぜこんな崖に僧院を建てたのでしょう。
15世紀前半、チベット四大宗派の一つゲルク派の祖師・ツォンカパの弟子が「白いねずみに導かれて」この地を訪れ、当時のパドゥム王の寄進を受けて創建したといわれています。
この僧院の中には祈りのための部屋、図書室、教室、台所、ゲストルームがあり、約70人の修行僧が居住しています。
標高4,000m近いゴンパの上の方には、ぽっかりと巨大な洞窟が。世界にはまだまだ知らない、たくさんの神秘があるものです。