日本最古の温泉街・道後温泉エリアに、前衛芸術家・草間彌生さんとのコラボレーションによる、ひときわアバンギャルドな客室が生まれました。
体験型アートフェスティバル「道後オンセナート2014」の一環として、宝荘ホテル(愛媛県松山市)は、一室限定で「わが魂の記憶。そしてさまざまな幸福を求めて」をテーマとする和洋室をオープン。
草間彌生さんの独創的な空間を心ゆくまで堪能できる、世界にひとつだけの部屋です。
とりわけ、この客室で強烈なインパクトを放っているのが、和室の床の間に鎮座している巨大な南瓜。ふすまや壁紙も、黄色と黒のツートーンカラーで統一され、南瓜と水玉模様で埋め尽くされています。
一方、ツインベッドがしつらえられた洋室は、赤と白からなるラブリーな雰囲気。 シルバーの水玉模様のおかげで、どこか無機質なシャープさも感じられます。
ベッドの上には、ソフトスカルプチャーの新作「愛はとこしえ」を展示。壁からニョキニョキと“生えて”いるファブリック素材の突起物は、2013年、森美術館の「LOVE展」に出品された「愛が呼んでいる」を彷彿とさせます。
ちなみに、この客室で使われているベットカバーやクッション・カーテン・座布団カバーはすべて、このために製作されたオリジナルファブリックだそう。
また、和室の畳の縁に、草間さんのトレードマークである水玉模様をあしらうなど、細部にわたって、草間ワールドらしいこだわりが見られました。
もちろん、この客室は、実際に宿泊することが可能。また、予約制で見学のみも受け付けています。
詳しくは、宝荘ホテルの公式ページをご確認くださいね。
道後オンセナート 草間彌生×宝荘ホテル[宝荘ホテル]