筆者は妻とふたり、京都の大山崎という小さな町でコーヒー豆を焙煎し、自ら運営する「大山崎 COFFEE ROASTERS」というオンラインショップで販売しています。
ポップアップストアでコーヒーをハンドドリップする機会が多く、日に日に強くなっていったのが、デザインが良く使いやすいドリップスタンドが欲しいという思い。
以前ルーミーで、アメリカ西海岸のサードウェーブ系コーヒーショップで出会ったユニークなドリップスタンドについて紹介しました。コーヒーだけでなく道具への強いこだわり、そして、彼らの「自分たちの仕事道具は自分たちで作る」という精神にとても共感しました。
そして私たちはオリジナルのドリップスタンドを作ることに決め、昨年末、ついに完成しました。
ドリップスタンドに求めたのは、屋外でも安心な安定性、ドリップしやすい形状、そしてデザイン性です。設計をお願いした金属加工の専門家と議論を重ね、これらを実現させました。
こちらが完成したドリップスタンド。薄い平板と細い円柱を用いたシンプルなデザイン、しかも金属製で安定性は申し分ありません。ドリッパーに触れる面積が極めて少ないため、金属製ながらコーヒーの熱を奪いません。筆者愛用のハリオV60ドリッパー(02サイズ)用に設計されています。
さらに、ドリッパーを支える板がひょうたん型のスリム設計で、2連スタンドにも関わらずドリップ時にケトルの邪魔をせず、使い心地も最高です。
「道具」は仕事の質に関わるだけでなく、仕事を楽しくしてくれる大切なモノ。色々な職業の人が様々な道具を生み出すようになれば、もっと楽しい社会になるはずです。
なお、こちらのドリップスタンド、販売の予定はありませんが、ご興味のある方は大山崎 COFFEE ROASTERSの問合せページもしくはFacebookページまでお気軽にご連絡ください。
All photos by Mayumi Nakamura
[大山崎 COFFEE ROASTERS(大山崎コーヒー・ロースターズ)]