読書とは知恵と、そして、未来を得ることなのかもしれない。
だって、今まで知らなかったことを知ることができたり、感情を突き動かされたり。中には、この先の未来や人生を変えてしまうような本との出会いもあるのだから。
だけど、どうしても作家やジャンルに偏りが出がち。今まで読まなかったジャンルの本にも挑戦してみたいな、という本と人をつなぐのが「kumori」という名のしおり。
利用の仕方は以下の通り。
本を紹介したい人は、kumoriのウェブサイトまたは図書館に設置されているkumoriポストから、おすすめの本について伝えたいメッセージ、本の情報などを送ります。
その情報と設置図書館の蔵書情報、また、青空文庫などインターネット上で読める場合については、その情報も追加されたしおりが完成します。
誰かのおすすめの本が載ったしおりは図書館で配られます。画像は、島根県立大学短期大学部松江キャンパス図書館での様子。
そして、反対に新しい本と出会いたい人は、そのしおりを参考に本を借りてみましょう。
配布されているしおりの中から気になる本を探してもいいし、エイッ! とおみくじのように1つのしおりを引いて、その本を借りてみるのも面白いかも。
もちろん、普段はノンフィクションしか読まない人が純文学をお勧めしているしおりに出会うかもしれないし、小説しか読まない人が図鑑を勧めるしおりに出会うかもしれません。このkumoriのしおりを通じて、新しい読書の世界へと冒険をすることができるんです。
自分にピッタリ合うかどうかはわからないけれど、このしおりで紹介されている本は、どこかの誰かを強く突き動かした本であることは間違いありません。
本年(2014年)の1月17日から31日まで、新宿区立北新宿図書館にて、kumoriに応募があった本としおりが一緒に展示されていたそうです。
今やネットで本のレビューは簡単に見ることができますし、ランキングなども発表されていますが、kumoriは、何かを探すのではなく、不意に出会うことができるのがいいところかも。
現在は、新宿区立北新宿図書館、板橋区立赤塚図書館、皇學館大学附属図書館、島根県立大学短期大学部 松江キャンパス図書館等9つの図書館に設置されているのだそうです。これから、もっとkumoriが広がっていくといいな。
さあ、明日の自分を変えてしまうかもしれないワクワクを探しに。図書館でkumoriに会いに行こう!