CP+ 2014で、その鮮烈なデザインが話題となっているSIGMAのdp Quattroシリーズ。デジカメ好きじゃない人は、なんのこと?というところもあるかもしれないので、まずはその2分弱のプロモーションムービーをどうぞ。

dp Series | カメラ | SIGMA GLOBAL VISION.


このSIGMAのdp Quattroシリーズの造形。かなりの横長デザインで、それにはまた理由があったりするのですが、ここではデジカメの性能とかの話をしたいわけではないので、そこは割愛。

じゃあ、なんの話をするのかというと、まずはこの写真を見てください。



このdp quattroのデザインがいかに普通のデジカメと違うかがよくわかると思います。では、どこが違うのでしょう?

そう、デジカメを持つときに重要な場所となるグリップの部分なんです。ここが後ろの方向(つまりレンズの反対側)に出っ張っているんですよ。こんなデザインをしたデジカメ見たことがありません。

もちろん、この形状は、デジカメをしっかりとホールドするためのデザインです。CP+の会場で私もこのdp Quattroに触ってきましたが、何度も手にするうちにだんだんじっくりとなじんでくる形状です。



そして、実は写真というのは、なにも横方向ばかりにデジカメを構えるわけではなくて、縦方向にも構えるわけです。そこで、縦にこのdp Quattroを持ってみました。



これがまたなんとも持ちやすい。

そして、はたと気づいたんですよ。上の写真のようにデジカメを持つときって、これ要するにカバンからデジカメを出し入れするときの持ち方なんです。

dp Quattroは横長のデザインで、さらにレンズ側は平らなデザインになっています。



だから、当然カバンにしまうときは、グリップ部が上にくるので、そのグリップを縦に引き上げて、カバンから出し入れするはずなんです。そのときに、ちょうどこのグリップが手に引っかかっるので、ものすごく出し入れしやすいデザインになっていることが、すっと理解できました。はい、私一応カバンをデザインしているので、それぐらいはわかります。

そして、そう考えてみると、世の中に数多くあるデジカメが手でカバンから出すということについては、ほとんど何も考えられていないということに気づきます。

私も過去に何台もデジカメを買ってきましたが、思い出してみると、カバンからデジカメを引っ張りだすときは、本体を持つとどうにも出しにくいので、結局ストラップとかのひもの部分をつかんで引っ張りだしているんですよね。

なんかこれってデザインの盲点という気がしました。私がひらくPCバッグをデザインしたときにも、PCを安全に運ぶことを考えているカバンは多いですが、PCを快適に出し入れすることを考えているカバンが少ないことがきっかけになりました。

SIGMAのデジカメデザイナーがカバンの出し入れのことまで考えて、dp Quattroをデザインしたかどうかはわかりません。でも、デジカメのデザインという世界にもまだまだブレイクスルーは存在しているのだなあと考えるいいきっかけになりました。

ということで、最後に言いたいのは、早くこのdp Quattroをカバンから出し入れしてみたい!ということです。楽しみだなあ。

dp Quattro

[SIGMA]

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