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【いえなかシネマ】 現代版「SHERLOCK」、カラー版「月世界旅行」ほか今週のDVD情報
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【いえなかシネマ】 現代版「SHERLOCK」、カラー版「月世界旅行」ほか今週のDVD情報

2012-10-05 14:30
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    おうちこそ最高の映画館だ! 今週リリース or レンタル開始されたDVDからおすすめ作品をピックアップしてご紹介します。

    『SHERLOCK/シャーロック』シーズン2 vol.1~3

    ■レンタル/発売開始:2012年10月5日

    英BBC制作の”現代版シャーロック・ホームズ”、シーズン2がDVD化。

    舞台は現代ロンドン、ワトソンはイラク従軍によるPTSD治療のためにブログを始め、iPhoneを駆使するホームズは「高機能ソシオパス(反社会性人格障害)」と自称するなど、原作設定を現代に置き換える手腕が見事。さらに各ストーリーも原作を元ネタとして高度に練り上げられており、世界中のシャーロキアンを唸らせました。

    ハリウッド映画版に「う~ん…?」となった原作ファンでも、原作に最大限のリスペクトが捧げられオマージュとマニアックなネタ使いの嵐になっている本家イギリス謹製の今作には納得できるはず。

    シーズン2の最終話は原作「ライヘンバッハの滝」を下敷きにした「ライヘンバッハ・ヒーロー」。まさかの”ライヘンバッハ・フォール”のあと、シーズン3での”帰還”が待たれます。90分×3話で1シーズンなので、「海外ドラマは長くてちょっと……」という人でも気軽に見られますよ!

    『月世界旅行』&『メリエスの素晴らしき映画魔術』

    ■レンタル開始:2012年10月3日/発売開始:2012年11月24日

    史上初の物語映画であり、以後のSF映画に必要な要素が全て含まれていると言われる映画史上最重要作品のひとつ、ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』。

    1993年、その歴史的フィルムの”カラー版”が発見され、長く困難な修復作業を経て2011年のカンヌ映画祭で公開されたことは大きな話題となりました。

    こちらはそのカラー版『月世界旅行』と、気が遠くなるような修復作業を追ったドキュメンタリー『メリエスの素晴らしき映画魔術』をあわせたもの。

    白黒フィルムの1コマ1コマに筆で塗料をのせていくという方法で着色されたカラー版には、新たにフランスのエレクトロ・デュオAirが音楽をつけています。

    淡い色調がふわふわと揺れる独特の雰囲気には”魔術師”メリエスのめくるめく魔力が蘇っており、映画が”魔法”だった時代の感覚を体感できますよ。

    『容疑者、ホアキン・フェニックス』

    ■レンタル/発売開始:2012年10月5日

    『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』や『グラディエーター』の有名俳優ホアキン・フェニックスが突然の俳優引退&ラッパー転向を宣言することで巻き起こる騒動の一部始終を描くフェイク・ドキュメンタリー。

    邦題や宣伝コピーのイメージからサシャ・バロン・コーエン作品(『ボラット』『ディクテーター』etc.)や『ジャックアス』等の”お騒がせドッキリ”的に誤解されがちな作品ですが、実際にはもっと真摯で焼けつくようなヒリヒリ感がある私小説的モキュメンタリーです。

    ホアキン・フェニックスは23歳の若さで夭折した俳優リヴァー・フェニックスの実弟。リヴァーは両親がカルト宗教団体の信者だったために過酷な幼少期を送ったことが生涯のトラウマになっていたと言われていますが、ホアキンも決して平坦ではない人生を歩んできたためか変わり者として知られ、演じてきた役どころも陰のあるキャラクターばかり。

    そんなホアキンの”プッツン”を信じて撮影に巻き込まれた業界人たちからは「大迷惑!」と批判が巻き起こった本作ですが、今村昌平監督作品『人間蒸発』を彷彿とさせる陰鬱な内省と悲痛なユーモアには「ドッキリ向け小芝居」を超えた真摯な何かがあります。

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2012/10/26251/
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