-
あきらめのその先に続く世界。相田裕『イチゴーイチハチ!』が日常系の新境地を切り開く。
コメ1
弱いなら弱いままで。
130ヶ月前
相田裕の新作『イチゴーイチハチ!』を購入しました。 『GUNSLINGER GIRL』が完結して以来、ひさしぶりの商業作品ですが、『バーサスアンダースロー』のタイトルで同人誌で出版されていた作品のリメイクとなります。 第1巻でほぼ同人誌収録分を消化した感じですね。 これが素晴らしい内容で、非常に読ませます。今...
-
『艦これ』は政治的に正しい!
コメ0
弱いなら弱いままで。
137ヶ月前
つい先ほど、「艦これは少女を命がけで戦わせる”美少女ポケモン”なのでヤバい」というTogetterを読みました。http://togetter.com/li/703275 んー、コメント欄で異論反論が百出していることからもわかる通り、「何か違うのでわ?」と思わせられる話なんだけれど、ぼくはそこまで熱心な『艦これ』ユーザーではないので...
-
『GUNSLINGER GIRL』が乗り越えた限界。(2131文字)
コメ0
弱いなら弱いままで。
151ヶ月前
いまから十数年前、「少女と銃の物語」と銘打たれた『GUNSLINGER GIRL』が始まったとき、ぼくはそれほど感心しなかった。 国を害するテロリストたちと戦うため、薬物投与され機械改造された少女たちと「兄」の役割を与えられた男たちが、銃弾が乱れ飛ぶ架空のイタリアで戦いつづけるという物語は、あまりにも同人誌的...
-
すべては日常に帰着する。相田裕『バーサス・アンダースロー』に現代社会の最先端を見た。(2175文字)
コメ0
弱いなら弱いままで。
157ヶ月前
相田裕『バーサス・アンダースロー総集編』を読み終えたので、感想を書いておきます。『バーサス・アンダースロー』は当然、Amazonに画像がないので、画像は『BANANA FISH』ものを利用しています。なんだか何をいっているのかわからないような文章になってしまいましたが、わかるひとにはわかるはず。ここらへんのことを...
-
人形と人形使いのゲーム。相田裕、栗本薫、永野護らが描こうとしているものは何なのか。(1734文字)
コメ0
弱いなら弱いままで。
157ヶ月前
相田裕『GUNSLINGER GIRL』と栗本薫の『真夜中の天使』、永野護『ファイブスター物語』という、一見何の関係もなさそうな作品について語った論考です。そこには「つくるもの」と「つくられるもの」、つまり創造者と被造物の関係の逆転というテーマがひそんでいるのだと語っています。いやー、しかし、『真夜中の天使』は...
-
愛と欺瞞と恩讐と希望と。完結した『GUNSLINGER GIRL』を一気読みする。(1961文字)
コメ0
弱いなら弱いままで。
157ヶ月前
相田裕『GUNSLINGER GIRL』を一気読みしました。正確には再読なのですが、いいかげんな読み方しかしていなかったので初読に等しい再読だと思います。いや、良かった。素晴らしかった。ぼくは初めの辺りには違和感を禁じえなかったのですが、中盤でいっきに表現力が深みを増し、作者の伝えたいものが正しく伝わるようにな...