チャンネル 動画 記事 (6) 投稿が新しい順 コメント数の多い順 投稿が古い順 コメント数の少ない順 キーワード タグ 芥川賞・直木賞の全候補作を無料で試し読み! コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 新進作家の最も優秀な純文学短編作品に贈られる、「芥川龍之介賞」。 そして、最も優秀な大衆文芸作品に贈られる、「直木三十五賞」。日本で最も有名な文学賞である両賞の、ニコニコでの発表&受賞者記者会見生放送も12回を数えます。 なんと今回も、候補作の出版元の協力によって、芥川賞・直木賞全候補作品冒頭部分の... 芥川賞・直木賞の全候補作を無料で試し読み! コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 新進作家の最も優秀な純文学短編作品に贈られる、「芥川龍之介賞」。 そして、最も優秀な大衆文芸作品に贈られる、「直木三十五賞」。日本で最も有名な文学賞である両賞の、ニコニコでの発表&受賞者記者会見生放送も12回を数えます。 なんと今回も、候補作の出版元の協力によって、芥川賞・直木賞全候補作品冒頭部分の... 【第156回 直木賞 候補作】『夜行』森見登美彦 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 学生時代に通っていた英会話スクールの仲間たちと「鞍馬の火祭」を見物に行こうという話がまとまり、私が東京から京都へ出かけていったのは十月下旬のことである。 昼前に東京を発ち、午後二時頃には京都に着いた。 京都駅から四条河原町に出て少し街中を歩いてから、市バスに乗って出町柳駅へ向かった。バスが賀茂... 【第156回 直木賞 候補作】『夜行』森見登美彦 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 学生時代に通っていた英会話スクールの仲間たちと「鞍馬の火祭」を見物に行こうという話がまとまり、私が東京から京都へ出かけていったのは十月下旬のことである。 昼前に東京を発ち、午後二時頃には京都に着いた。 京都駅から四条河原町に出て少し街中を歩いてから、市バスに乗って出町柳駅へ向かった。バスが賀茂... 【第156回 直木賞 候補作】『また、桜の国で』須賀しのぶ コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 第一章 平原の国へ1 夜のコンパートメントは静かだ。 シュレージェン駅(現ベルリン東駅)からワルシャワ行きの夜行列車に乗りこんで二時間。乗車してしばらくは一等車内でも通路を行き交う人々の声は聞こえたが、この時間ともなれば静かなものだ。 コンパートメントの寝台は上下二段。下段に寝転がった慎は目を閉... 【第156回 直木賞 候補作】『また、桜の国で』須賀しのぶ コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 第一章 平原の国へ1 夜のコンパートメントは静かだ。 シュレージェン駅(現ベルリン東駅)からワルシャワ行きの夜行列車に乗りこんで二時間。乗車してしばらくは一等車内でも通路を行き交う人々の声は聞こえたが、この時間ともなれば静かなものだ。 コンパートメントの寝台は上下二段。下段に寝転がった慎は目を閉... 【第156回 直木賞 候補作】『室町無頼』垣根涼介 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 第一章 赤松牢人1 現世に 神も仏も あるものか――。 才蔵が、この寛正二年(一四六一年)の憂世というものを詠めと言われ、仮に詠む力があったなら、おそらくはそう答えただろう。 まったく愚かな無明の世に生まれてきたものよ、と。 だが、この時わずか十七の才蔵に、そんな語彙はない。あったとしても、そんな達... 【第156回 直木賞 候補作】『室町無頼』垣根涼介 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 第一章 赤松牢人1 現世に 神も仏も あるものか――。 才蔵が、この寛正二年(一四六一年)の憂世というものを詠めと言われ、仮に詠む力があったなら、おそらくはそう答えただろう。 まったく愚かな無明の世に生まれてきたものよ、と。 だが、この時わずか十七の才蔵に、そんな語彙はない。あったとしても、そんな達... 【第156回 直木賞 候補作】『蜜蜂と遠雷』恩田陸 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 テーマ いつの記憶なのかは分からない。 けれど、それがまだ歩きだしたばかりの、ほんの幼い頃であることは確かだ。 光が降り注いでいた。 遠い遥かな高みの一点から、冷徹に、それでいて惜しみなく平等に降り注ぐ気高い光が。 世界は明るく、どこまでも広がっていて、常に揺れ動きうつろいやすく、神々しくも恐ろ... 【第156回 直木賞 候補作】『蜜蜂と遠雷』恩田陸 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 テーマ いつの記憶なのかは分からない。 けれど、それがまだ歩きだしたばかりの、ほんの幼い頃であることは確かだ。 光が降り注いでいた。 遠い遥かな高みの一点から、冷徹に、それでいて惜しみなく平等に降り注ぐ気高い光が。 世界は明るく、どこまでも広がっていて、常に揺れ動きうつろいやすく、神々しくも恐ろ... 【第156回 直木賞 候補作】『十二人の死にたい子どもたち』冲方丁 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 第一章 十二人の集い一 集合場所 その建物は集う者たちの大半の予想に反して、ひどく明るく健康的な色彩を保っていた。 建物の外壁は優しく落ち着いたピンク色で、駐車場に面する方の壁は特に鮮やかな庭梅(にわうめ)色だった。一階部分の壁には、ところどころラベンダー色で親子のシルエットが施されていて、赤ん坊... 【第156回 直木賞 候補作】『十二人の死にたい子どもたち』冲方丁 コメ0 芥川賞・直木賞発表を楽しもう 95ヶ月前 第一章 十二人の集い一 集合場所 その建物は集う者たちの大半の予想に反して、ひどく明るく健康的な色彩を保っていた。 建物の外壁は優しく落ち着いたピンク色で、駐車場に面する方の壁は特に鮮やかな庭梅(にわうめ)色だった。一階部分の壁には、ところどころラベンダー色で親子のシルエットが施されていて、赤ん坊...