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『それから』が頭の中で流れてくることがありました。古典をバラエティーで紹介してくれる番組がありまして、そのエンディングに使われていた曲です。少し切ないメロディと歌詞が素敵で、今でも『枕草子』や『源氏物語』の文字をみると「十年も二十年も~」というサビが浮かびます。きちんと曲を聞くと男女の別れの歌なのですが、私の中では番組の影響か“時の流れ”を感じる歌になっています。
初めてのスタジオにゲーム収録に行きました。収録が終わってディレクターさんが「覚えてますか?」と声をかけてくださいました。実はスタジオに入った時から気がついていて、お仕事が終わったら声をかけようと思っていたので「もちろん!」とえらく弾んだ声が出ました。同い年で新人の頃に良く現場で一緒に仕事をしていたほぼ同期と言っていい方でした。ほぼ10年ぶりに会ったら、役者からディレクターに華麗に変身を遂げていて、立場は変われど元気でまた一緒に仕事ができたことが嬉しくて、ちょびっと雑談で周りを置いてきぼりに。「髭に白髪が出てきてね」とニコニコ笑う姿が眩しかったです。
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