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「1日に1時間ずつ戻るらしいよ。だからまだ渦中にいるんだね」
トリオのリハでベースのマットに言われ久しぶりに感じる時差ぼけ。午後時間にふと意識が遠のき、それを振り払うところを目撃されたのだ。
「起きて寝てまた起きて、、、それがなんなのかがわからなかったんだけれど、やっぱり悔しいけれど時差は時差だよね。もう何週間も経ったのになあ。歳かなあ」
「ははは!」
今は午後なのに感覚としてはまだ夜明けのような不思議な感覚だ。寝ろと言われればパタンと寝れそうだしこのまま仕事もできる。だから一応起きて暦上の朝から動き回ってここにいる。体が自分じゃないみたい。
ぴの介助犬証明書が紛失した。時差ボケの頭ではどうしても見つけ出すことができない。まるで宝探し。ぼうっとした頭で根気もなく、おかしいな、おかしいなと呟くばかりで、見つからない。
気分転換に星乃珈琲をユックリ淹れてふ〜ため息を深くついて散らかった家の中を片付ける。ぴの耳掃除のWet Tissueが目に入る。あ、そうだ、痒そうにしてたっけな。早速呼び出して片方ずつ掃除してやる。ぴは自分がパパの時差ぼけの犠牲になったと大げさにオヤツをよこせとうろうろするけれど、結構耳はすっきりしたはず。なかなか忘れっぱなしでやってあげてなかったもの。
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