【三浦宏文 みうら・ひろふみ】長崎市生まれ。東洋大学文学部印度哲学科卒業。同大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。東洋大学東洋学研究所研究員を経て、現在、桜美林大学オープンカレッジ講師、実践女子短期大学講師、神奈川県立衛生看護専門学校講師。その他、複数の予備校や高校でも講師を務める。専攻分野はインド哲学だが、教育問題や映画、テレビドラマやアニメーション等も考察の範囲に置く。著書に『インド実在論思想の研究-プラシャスタパーダの体系』ノンブル社、『絶対弱者-孤立する若者たち-』長崎出版(渋井哲也との共著)がある。

映画『天使の分け前』とドラマ『TAKE FIVE』

 イギリスの名匠、ケン・ローチ監督の最新作『天使の分け前』が先月封切られた。本作は、日本の銀座テアトルシネマの最終興業作品となり、5/31の閉館まで公開されている。それとほぼ同時に、TBS系列の連続ドラマ『TAKE