インターネットでベビーシッターを探すマッチングサイトを通じて知り合った男に子どもを預けていたら、その子どもが死んでいたーー。そんな事件が起きた。埼玉県富士見市のマンションで、横浜市磯子区の山田龍琥(りく)ちゃん(2)の遺体が見つかった。神奈川県警は18日、そのマンション在住の男を逮捕した。男は物袋(もって)勇治容疑者(26)だ。容疑は死体遺棄。
報道によると、17日、マンション3階の自宅に龍琥ちゃんの遺体を遺棄した疑い。捜査員が同日朝、物袋容疑者の自宅を訪問。物袋容疑者は死亡した龍琥ちゃんを残したまま外出しようとしていた遺棄したという疑い。遺体には新しい複数のあざがみつかっている。14日から16日まで龍琥ちゃんを預かっていた。16日昼頃に返す予定だった。物袋容疑者は「16日の昼頃に、自分が薬を飲んだため寝てしまい、翌朝に目覚めると亡くなっていた」と言っていた。容疑を否認している。
物袋容疑者は「シッターズネット」という託児所を開いている。本部は横浜市磯子区。家庭保育室は埼玉県富士見市にある。磯子区の子どもを預かったというのは本部住所と近い。偶然ではないのだろう。発見されたマンションは富士見市。まさに家庭保育室だった。
「シッターズネット」の「会社案内」を見てみると、会社形態の説明はない。単に「シッターズネット」とあるだけだ。代表者には物袋容疑者の名前が書かれている。富士見市の家庭保育室の代表者も物袋容疑者だ。また、スタッフ紹介には物袋容疑者が一番上に書かれている。プロィールにある【誕生日】は「昭和63年3月」。26歳になったばかりだ。【保育経験、資格】には保育歴5年、調理師、普通自動車とある。しかし、保育士、幼稚園教諭免許、教員免許などはない。
スタッフには母親と別の女性の名前もあるが、保育の免許の有無は書かれていない。入会金は2万5000円。年会費は1万5000円。利用料金は格安で一時間1500円だ。「お知らせ」によると、「2013/03/25」の日付でホームページを開設。その上で、「ホームページ公開記念としまして、ホームページを見たと言って頂いたお客様に限り、4月~5月まで合計金額から10%値引き致します」とある。つまりホームページ開設の1年後に事件が起きたことになる。
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