中学生のとき、林間学校で本当のお墓を使って肝試しをしました。

ゴールに着くと、先に出て既にゴールに着いていた友達たちが感想を言い合っていたのですが、先に出たはずのA君がゴールにいなかったことに気づきました。

後で聞いた話によると、A君は途中で勝手にコースを外れて歩いて行ったそうです。ペアの女子が呼びかけても返事は返ってこず、恐くなった女子が先生を呼んできてA君を見つけたとき、A君はある石の横にうずくまって、土をいじっていたそうです。

その石は、大昔にそこの村で発見された身元不明の幼い兄妹の死体を埋葬した石だったそうです。A君にその時の記憶は全くないそうです。