小学生のころ、田舎の一軒家に家族で住んでいました。その地方では珍しいことではないのですが、庭に半地下の倉庫のようなものがあり、倉庫として活用していました。

両親が出かけて留守番をしていたある日、庭で遊んでいると、倉庫のほうからコツン、コツンと音が聞こえました。私は何も考えず倉庫に様子を見に行くと、倉庫の奥の暗がりに女の子のような人影がいたのです。その人影が私の方を振り向くと同時に目の前から消えたのです。その影がいたところに行くと、地面が黒ずんでいました。

私は両親の帰宅後、顛末を話し、倉庫に行ったのですがシミは既になくなっていました。それ以降、引っ越すまで、私はその倉庫には立ち入らなくなりました。