「大関の地位を汚さぬよう、『唯一無二』の力士を目指し、相撲道に精進します」
 九月二十五日、二所ノ関部屋で行われた大関昇進伝達式。大の里(24)は力強く口上を述べた。元横綱の稀勢の里こと二所ノ関親方(38)が師匠を務める部屋に入門して一年半。関取の象徴たる大銀杏をまだ結えない髪の短さが、出世の早さを物語っていた。 
週刊文春デジタル