• このエントリーをはてなブックマークに追加

映画監督・菅原浩志

ブログ・メルマガ

  • 映画監督 菅原浩志のメルマガ №15 「甘い殺人兵器」/他

    「甘い殺人兵器」 「ポップコーンのカロリーを知っていますか?」 「アメリカ社会の問題 肥満が肥満を作り出す」 「ピープルズ・バック」 映画を観る前には、人それぞれの準備がある。 通路側の席を予約する。 お弁当をしっかり食べる。 飲み物とスナック菓子を用意する。 前から10列目の中央の席に座る。 (シネマコンプレックスが劇場を作る時、  前から10列目の中央の席に映写や音のバランスを  合わせたので、一番良い席と言われている) 私の場合は、比較的お腹を空かして、 コーヒーを飲んでから映画を観るのが習慣。 しかし、その日は、お腹が空き過ぎていた。 アメリカ、ロスアンジェルスの劇場で、 映画が始まる前に、コーヒーと軽いサンドイッチか 何かをと思い、劇場の周りの店を探した。 「シナモンロール専門の店」が目に入った。 シナモンロールを作り続けて25年の歴史ある店と謳っている。 (ここがアメリカらしい。日本の虎屋さんは500年の歴史がある) このお店の人気商品が、 ピーカンナッツがトッピングされたシナモンロール。 大きさは日本のドーナッツぐらい。 店員が、「May I help you?」 その人気商品を頼もうとしたとき、 値段...

    2013-05-13

    • 0 コメント
  • 映画監督 菅原浩志のメルマガ №14 「桜の花が灰色に見えるのは…」/他

    「桜の花が灰色に見えるのは…」 「神様が吹かした風?」 「地球の大自然に勝るもの…」 桜の季節が訪れると、 いつも思い出すことがある。 映画やテレビで活躍している女優で、 私の作品にも、多数出演している彼女が、 桜の木を見上げて、言った。 「生まれ変わったら、桜の木になりたい。」 「何で?」 「一年に一回、皆から『綺麗だ』と言ってもらえるから」 「……」 個性派女優として知られる彼女の、 正直な内面の声を聞いた思いがした。 日本人ほど、桜が好きな国民を、私は知らない。 桜が咲けば、木の下で、花見をし、 桜の季節には、桜もちを食し、 戦友を「同期の桜」と、唄った。 日本人が好きなのは、桜の他に、 花火とほたるがある。 全て儚いこと。 桜とほたるには、儚いという他に、 もうひとつ共通点がある。 それは、桜の花びらがヒラヒラと舞う速さと、 ほたるが飛ぶ速さが、同じ速度なのである。 科学的な速度計が無くても、 私達には、素晴らしい感覚が備わっていて、 心に響くスピードが感知できるようだ。 五感を使って生きる。 スマホに頼るのではなく、感覚を磨く。 何故ならば、 五感で感じなければ、その本当の良さは解らないのだ...

    2013-04-30

    • 0 コメント
  • 映画監督 菅原浩志のメルマガ №13

    「熱さに耐えられなくなったら、台所を出ろ?」 「心の奥に宿っていたもの」 「故郷を追われた人々の声に耳を澄ませて」 東京メトロでの出来事。 土曜日の夜22時を過ぎた地下鉄の車内。 平日のこの時間帯なら、帰宅途中の乗客で立っている人が多いが、 土曜日のこの時間だと、皆座れるほどの乗客数。 一列に7人の乗客が座っている。 その乗客の一人40代の男が、居眠りを始めた。 段々眠りが深くなり、隣の20代の女性に寄りかかり始める。 女性は、身体を男と逆方向に傾けるが、男は寝たまま。 男の傾きは、あるポイントを過ぎると、 ハッと目を覚まし、元の姿勢に戻るが、 また深い眠りに入り、女性に寄りかかる。 女性は、身体を傾けたり、前方向に身体を倒したりして、 居眠りしている男の体重を避け様としている。 女性が余りにも困っているように見えたので、 斜め前に座っていた私は、女性に、 「席を替わりましょうか?」 と、声を掛ける積もりでいたら、 地下鉄は駅に止まり、女性の目の前の席が空いた。 これで、女性は向かいの席に移動すると確信したが、 女性は席を移らなかったのである。 終点に近づくにつれ、席は空き、 目の前に空席が目立つよう...

    2013-03-31

    • 0 コメント
  • 映画監督 菅原浩志のメルマガ №12

    ・身体は楽器 ・山を侮る無かれ 映画「早咲きの花」「RAILWAYS」の音楽監督吉村龍太さんから連絡あり、 彼が作曲している及川光博さんの新作CDに参加してほしいとの依頼。 参加パートはナレーション。 後日、英文の詩が送られてきて、 「声」を調整する生活が始まった。 普段、何気なく話しているが、 声がその人の体調や精神状態を表現している事に、 気付かれたことはないだろうか? 同じ声帯から発せられる声でも、 緊張した精神状態のこわばった声帯からは、 高い硬質な声になり、 リラックスした精神状態だと、 声まで落ち着き、耳障りいい声となるのである。 声は精神状態を映す鏡。 掌で自分の口を覆い、もう一方の掌で自分の耳を覆い、 掌と掌を繋げて、声を発してみて下さい。 それが自分の声です。 時には、自分の声に耳を澄ませて、 変わらないと思っている声の変化を感じ、 自分の精神状態を考えてみては如何でしょうか? 今回も私のメルマガを訪れてくださり、 ありがとうございます。 少しでも皆さんのお役に立つ情報が発信出来ればと思い、 私の経験や体験から学んだこと、感じたことをお伝えして行きます。 【身体は楽器】 声の話をもう少々。 楽...

    2013-03-04

    • 0 コメント
  • 映画監督 菅原浩志のメルマガ No.11 「大島渚監督との想い出」/他

    「大島渚監督との想い出」 「今村昌平監督との想い出」 「あなたは水が合う環境にいますか?」 「ホッとするところ」   映画監督のメルマガを訪れて下さり、 ありがとうございます。 今年2013年1月に旅立たれた大島渚監督。 彼が映画の撮影現場に入る時、 どれだけ準備して入っているか、 生前、直接監督から聞いた興味深いお話を用意しています。 また、今年七回忌を迎える今村昌平監督の、 強烈な言葉も用意しています。 実は、今、環境省主催「こどもホタレンジャー」の審査中で、 膨大な資料に目を通さなくてはならなく、 大変な作業なのですが、 ただ、全国のほたるの状況が良く分かり、 そこから、面白い発見をしました。 あなたは水が合う環境にいますか? 【水が合う?】 「ほたるは水が綺麗な所に飛ぶ」 と、言われますが、 それでは、人里離れた山奥の綺麗な清流で、 ほたるは飛ぶのでしょうか? 飛ばないのです。 ほたるは幼虫の時、カワニナという巻貝を主食とし、 そのカワニナがいる川に生息しています。 そして、そのカワニナは、最も綺麗な水の次の階級、 水質階級Ⅱ(少し汚い水)に生息しているのです。 つまり、当たり前...

    2013-02-05

    • 0 コメント