近ごろ「LTEがつながりにくい」「通信スピードが遅い」などと言われるドコモ。他社がLTEの通信品質でガンガン攻めている中、守勢に回っているイメージですね。
私は最近ドコモの回線を使い始めたのですが、最初はやっぱり「ドコモ遅いなー、イマイチだなー」と感じていました。しかし、しばらく使っているうちに意見が変化。ドコモの回線、けっこういいところありますよ!
あらかじめハッキリ言っておきますが、私の環境においてドコモの回線は「遅い」です。2013年11月現在、データ通信の品質において、ほかのキャリアが一歩リードしていると思います。
ただ、「電波が届かない」という状況はまれ。「つながるけど、さほど速くもない回線」。それがドコモに対する正直な評価です。
それでもドコモならではのメリットがあって、それは回線の遅さを補えるものであると考えています。
ドコモは田舎で強い
たまに耳にする「ドコモは田舎で強い」説。先日、サイクリングで田舎の山道を走ったのですが、この言葉を実感しました。
山道を走っているあいだも、ドコモのスマホは常にアンテナ満タン、FOMAハイスピードでデータ通信ができました。一方、他キャリアのスマホは電波が入らないか、入ってもアンテナ1本。データ通信はできません。
他キャリアのスマホは大きく開けた場所なら電波をつかみますが、それでもふとしたはずみに電波が届かなくなります。
なにも山中で自転車こぎながらツイートしようとは思いませんが、緊急時の連絡やナビアプリのことを考えると、ドコモの電波は強い。
そういえば、夏にキャンプ合宿に行った時も、ドコモユーザーの電波は安定してたなー。
ドコモはテザリングがタダ
Wi-Fiを使って、スマホのLTE/3G回線をタブレットやゲーム機でシェアできる「テザリング機能」。ほかキャリアでは月額525円かかるテザリングですが、ドコモはタダで使えるんですよね。
特別な設定や申し込みもなし。ただ、スマホのテザリングスイッチをONにするだけ。
もっとも、ほかキャリアも「2年間はテザリング料金を無料にします!」などのキャンペーンをしているので、今のところはどのキャリアでも無料でテザれます。
パケット定額に「ライト」な選択肢がある
各社、LTEスマホのパケット定額プランは月額5,985円(iPhoneはキャンペーンなどで5,460円)とみな同じ価格ですが、ドコモだけは「Xiパケ・ホーダイ ライト」として、4,935円のプランを用意しています。
Xiパケ・ホーダイ ライトは、1ヶ月に利用できるLTE回線のデータ量が普通のプランより少ない(普通は7GB/ライトは3GB)のですが、私の過去半年のデータ量を調べてみると、最大でも2.8GBほど。Wi-Fiを利用できる職場にいる時間が多いおかげですかね。
ともあれ、月の支払いが約1000円安くなる選択肢があるのはドコモだけです。
繰り返しになりますが、「LTEの快適さ」という点では、いまのドコモはほかキャリアに及びません。それでも、ドコモにはそれ以外のメリットが十分にあると感じました。
いま、ドコモは通信品質の強化を推し進めているところ。都市部での通信品質も近いうちに改善されるのでは、と期待しています。
(金本太郎)