タッチパネルに慣れた指に、アナログな「ひねる」動作がここちよい。
先日ソニーから発売された、WALKMAN(ウォークマン)の「Mシリーズ」。ウォークマンとしてはひさしぶりのスティック型、しかも昔のモデルで人気だった「シャトルスイッチ」を採用した最新モデルです。
この「Mシリーズ」はとにかくスマホとの連携を重視して作られています。マイクを使ったワイヤレス通話や、スマホ内音楽の再生など、いろんな機能を搭載しているんですね。
今回、ソニーから「NW-M505」をお借りできたので、1週間ほど使い倒してみました。率直な感想としては、「これ欲しい!」です。
※今回お借りしたのはテスト機です。実際に発売されたモデルとは異なる点があるかもしれません。
音質はさすがのウォークマン・クオリティ
この1週間、「NW-M505」をもっぱらBluetoothヘッドセットとして使いましたが、その音質には驚かされました。
私のいままでの感覚では、スマホの音楽をBluetooth経由で聞くと、どうしても音が軽く、安っぽくなるものでした。ですが、「NW-M505」の音はクリアに聞こえます。Bluetoothの通信も安定していて、音飛びもほぼゼロ。快適です。
また、付属のヘッドホンと組み合わせると「ノイズキャンセリング」機能も利用できます。電車や職場で試してみましたが、走行音や空調の音がたしかに消えます。
音楽を聞くときも有効でしょうが、とくに通話するときにありがたさを感じました。
スマホとの連動が便利
「NW-M505」はスマホの音声を中継するだけでなく、ウォークマン側のボタンでスマホを操作できます。音楽や動画の再生/停止/早送りなんかができるわけですね。
クリアパーツでできたシャトルスイッチは、「ひねる」ことで曲の早送り/巻き戻しができるというしくみ。腕時計の「りゅうず」のように引き出すこともでき、この状態でひねるとアルバム単位でスキップできます。
この「ひねる」動作が快適そのもの。タッチパネルだと早送り/巻き戻しの操作には気をつかいますが、「NW-M505」なら狙ったところへ自在に早送れます。
ちなみにiPhoneとも連携可能。シャトルスイッチによる操作も問題なし。
ここが気になる:ヘッドセットしては重い
性能もデザインも文句なしの「NW-M505」ですが、本体の重さ(約40グラム)はヘッドセットとしてはちょっと重いです。
もちろん、ウォークマンとしては軽いんですけど、付属のクリップで服にとめると、重さで服が引っ張られます。冬は服がゴツいからまだ大丈夫ですが、薄着の季節となると、ウォークマンを首から下げるストラップが必要になりそうですね。
あと、バッテリーの残量を確認しにくいのも気になりました。バッテリーが表示されるのは、音楽再生中、またはスマホと通信中のあいだだけ。スマホの通知領域のように、バッテリーの残量は常に表示されているほうが安心できます。
こちらは今後、ファームウェアのアップデートなどで改善されることを期待します。
重さはちょっと気になりますが、クリアパーツと金属を組み合わせたボディは高級感があり、使っていて満足感あります。なにより各種スイッチの「操作している感」は、タッチパネルにはない感覚です。
「NW-M505」はバイオレット、ブラック、シルバー、ピンクの4カラー。Amazonでは1万7000円ほどで発売中です。
ウォークマンMシリーズ[ソニー]
(金本太郎)