先日、NHKなどが報道した「日本語入力アプリ『Simeji』が、入力された文字を勝手にサーバーに送っていた」問題。騒ぎから1日がたってアプリはアップデートされ、「勝手に」データを送る問題はいちおうなくなりました。
とはいえ、相変わらず入力された文字列を外部に送信する機能は残ってるんですけどね。
さて、ふだん意識することは少ないですが、スマホには複数の日本語入力/キーボードアプリが入っています。今回の騒動をきっかけに、スマホの日本語アプリを確認、それぞれのデータ送信の設定を見なおしてみました。
スマホの日本語アプリを確認するには
設定メニューの「言語と入力」や「言語とキーボード」といった項目で、スマホ内の日本語アプリの一覧を確認できます。
各アプリの項目をタッチすれば、各アプリの設定を変更できます。
Shimejiの設定
ネットエージェントのレポートによると、Shimejiは「返還後の文字データ」、あとは「端末の固有番号(UUID)」などの情報を専用サーバーに送るそうです。バイドゥはデータの送信を認めた上で、データをオンラインの変換辞書の充実に利用していると発表しています。[参考:バイドゥのプレスリリース]
このデータ送信をOFFにする方法は以下のとおり。
Shimejiのデータ送信をOFFにする
「Shimejiについて」→「ログ情報を送信」のチェックを外す
Google日本語の設定
「Google日本語」が外部に送るデータは、「OS情報」「キーを押した数」といった統計データだけで、ユーザーがスマホで何を入力したかは外部に送信されません。
このデータ送信をOFFにしたい場合は、以下の手順でOFFにできます。
Google日本語のデータ送信をOFFにする
「利用統計を送信」のチェックを外す
おまけ:ATOKのクラウド機能
私は日本語アプリとして「ATOK」を使ってます。ATOKの辞書学習はアプリ内で完結しているらしく、外部にデータは送信していません。
念のため、設定画面をチェックしたところ「ATOKクラウドサービス」なる設定項目がありました。
内容は、追加の辞書をダウンロードする「ATOK拡張辞書」とパソコン版のATOKで辞書登録した単語を共有する「ATOK Sync」、あと流行の言葉を自動で辞書に登録する「キーワード Express」の3つ。いわゆるダウンロードサービスですね。
それぞれの設定画面でON/OFFを切りかえられます。
(金本太郎)