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【IE脆弱性】「ブラウザって何?」な人にこそ説明したい。分かりやすい解説
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【IE脆弱性】「ブラウザって何?」な人にこそ説明したい。分かりやすい解説

2014-05-02 07:00
    140501_ieerror_top.jpg「分からない」という方、実は結構いらっしゃいます 

    先日、多くのWindowsユーザーにとって、多大な影響を与えそうなニュースが発表されました。以下のNHKの記事をご覧ください。



    IE(インターネットエクスプローラー)を使うと、ハッカーにパソコンを乗っ取られるかもしれないということです。怖いですね。

    しかし、世の中は、パソコンに詳しい人ばかりではありません。この記事が公開されてからというもの、全国で大騒ぎになっているようです。



    「IEってなんだ?」「Yahoo!じゃなくてGoogleを使えば大丈夫」「インターネット使用禁止」などなど、憶測や間違った理解が横行してしまっているようですね。

    逆に、分かっている人は、詳しくない人への説明に四苦八苦...。これでは、皆疲れてしまいます。

    そこで今回は、『IE』がよくわからないという方のために、今回の件を出来るだけ分かりやすくまとめてみました。また、詳しくない人への説明に疲れた方は、ぜひこのページを見せてあげてください。
     


    して良いこと・悪いこと


    まず、詳しい解説の前に、今回の件で何をしてはいけないのかご紹介したいと思います。

    なお、ここでの解説は分かりやすくするため、ざっくりとしたものになっています。細かい部分は省いておりますので、ご了承ください。


    してもいいこと


    「iPhone」や「アンドロイド」を使ってのインターネットは、この件での影響を受けません。安心して、いつもどおりご使用ください。

    問題は、Windowsのパソコンで発生しています。


    してはいけないこと


    さて、今回の件で、してはいけなくなったことはただ1つ。下画像をご覧ください。


    140501_ieerror_01.jpg
    この青い「e」のアイコンが、今回問題になっている『IE』こと『インターネットエクスプローラー』です。これを起動して、インターネットをするとハッキングされる可能性があります。

    「コレが使えなかったらインターネットできないじゃないか」という方もいらっしゃると思いますが、他の方法でできるので大丈夫です。

    その方法とは、別の「ブラウザ」を使うというもの。


    『IE』を使わずにインターネットをする


    実は、インターネットは『IE』以外でも見ることができます。以下のサイトから、『Google Chrome』(Google クローム)、または『Firefox』(ファイアーフォックス)のどちらかをダウンロードし、インストールしてみてください。



    インストールするために、一度『IE』を起動しなければなりませんが、安全なページであれば『IE』で表示しても大丈夫です。他のページを開かず、ダウンロードだけしてください。

    インストールが完了すると、自動的に起動したり、以下のようなアイコンがデスクトップに現れるはずです。


    140501_ieerror_02.jpg

    これらのソフトは、『IE』と同じようにインターネットを見ることができます。あとは、いつもどおりにご使用ください。

    なお、起動すると「規定のブラウザにしますか?」という選択肢が画面のどこかに出ると思いますが、これは「はい」を選んでください。そうしないと、思わぬところで『IE』が起動してしまう可能性があります。

    ボタンの位置や細かい部分が『IE』と違いますが、そう大きな違いはありません。少し使っていれば、違和感なく使えるようになるでしょう。

    また、『IE』もその内、また使っても大丈夫なように修正されるはずです。使ってみても『Google Chrome』や『Firefox』に慣れないようでしたら、『IE』が修正された後にまた戻ってもOKですよ。

    とりあえず、しばらくは『IE』以外をお使いください。


    インターネットと「ブラウザ」


    さて、これで無事インターネットが使えるようになりました。ここからは少しだけ踏み込んで、なぜ『Google Chrome』や『Firefox』ならよくて、『IE』はダメなのか、ご説明いたしましょう。


    「ブラウザ」とは


    『IE』は、「ブラウザ」と呼ばれるソフトです。そして、『Google Chrome』と『Firefox』も、また「ブラウザ」の種類の1つです。

    例えるなら、「ブラウザ」はで、『IE』『Google Chrome』『Firefox』は車種に当たります。


    140501_ieerror_03.jpg

    この「ブラウザ」という車が、「インターネット」という道路を走っているとイメージしてください。


    脆弱性(ぜいじゃくせい)の発覚


    ところが今回、『IE』という種類の車に、乗っていると危険な欠陥があるということが判明しました。いわば、リコールです。

    『IE』の製作社であるマイクロソフトは、この欠陥を修正するべく、現在準備を進めていると思います。修正が終わるまでは、『Google Chrome』や『Firefox』という代わりの車に乗りましょう、というのが今回のお話となるわけですね。

    今回発覚したような、ハッキングされてしまう可能性のある不具合を「脆弱性」(ぜいじゃくせい)と言います。今回は『IE』でしたが、いずれ他のブラウザで発覚する可能性もありますよ。

    なお、ここでは触れませんが、他にもたくさんの「ブラウザ」があります。興味があれば、調べてみると面白いかもしれません。


    以上が、今回の件での出来事となります。なんとなくでも、ご理解いただけましたでしょうか。

    「ブラウザ」の定義が分かるだけでも、インターネットの仕組みが少し分かりやすくなってくるはずですよ。


    Photo by Thinkstock/Getty Images

    (コンタケ)

     

    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/05/ie-vulnerability.html
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