世界で一番売れた携帯はアップルの「iPhone」でもサムスンの「ギャラクシー」でもなく、ノキアの『Nokia 1100』である。そんな意外な事実を、海外の携帯電話情報サイトPhone Arenaが伝えていました。
この『Nokia 1100』の世界での販売台数は、2億5千万台以上。『iPhone 5s』は1億台ということですので、飛び抜けた数字であることがお分かりいただけるかと思います。
本機種は、いわゆる「スマートフォン」ではありません。できることは、通話とSMS(ショートメッセージ)の送信のみというシンプルさ。
液晶はモノクロで、解像度は96×65ピクセルしかありませんし、文章はたったの4行しか表示できません。また、ブラウザやカメラもついていません。
それでもこんなに売れた理由は、ズバリ価格です。わずか数十ドル(数千円程度)という、破格で買うことができたそうですよ。
2003年に発売されたということですが、日本では名前を聞いたことある人すら少ないのではないでしょうか。ガラケー(フィーチャーフォン)全盛期で、海外の携帯電話は日本にほとんどなかったですからねぇ...。
ノキアについて
本機種を開発したノキアは、フィンランドの企業です。日本ではそこまでメジャーではないかもしれませんが、世界的にはかなりの有名企業。
しかし、そんな世界で一番売れた機種を作ったノキアも、最近では業績が低迷。先日、マイクロソフトに買収されてしまいました。
スマホブランド「Nokia」消滅へ。 MSは新ブランドを準備中 : ギズモード・ジャパン
これも、時代の流れでしょうか。
また、『iPhone 5s』の2.5倍に当たる2億5千万台を販売したといっても、両者の価格差は2.5倍どころではありません。アップルと「iPhone」のすごさは、「高価格ながら多数売れている」点にあるのでしょうね。
The best selling phone in the world: can you guess which one is it?[Phone Arena via すまほん!!]
Photo by Thinkstock/Getty Images
(コンタケ)