5月14日に、ドコモ2014夏モデル発表会が開催されました。この中で発表された新機種は、スマホ・タブレット合わせて全12種。
発表会場にて全機種が展示されており、どれもディスプレイの美しさには驚かされました。しかし、「美しい」と一言で表現しても、各メーカー使用しているパネルはそれぞれ違うものです。
そこで、今回特に注目度が高いと思われる4機種の、「ディスプレイの見え方の感想」を述べていきたいと思います。個人的な感想ではありますが、少しでも機種変更の指針となれば幸いです。
なお、ディスプレイ以外の全体的な特徴については、以下の記事をご覧ください。
Xperia Z2(エクスペリア Z2)
これといって、得意な色・苦手な色はないように見えました。際立って映える画像はありませんが、見づらく感じる画像もなかったように思います。
質感としては機械的と申しますか、「硬い」という印象を受けました。自然の風景よりも、SF映画などを見るのに向いているのではないでしょうか。
「エクスペリア」のディスプレイは、少し前の機種からこの質感ですね。ソニー製スマホの特徴とも言えそうです。
ARROWS NX(アローズ NX)
まず目につくのは、その最大輝度(明るさ)。他の機種から頭一つ抜けた明るさに設定することができます。
液晶は明るい方がキレイに見えますので、これだけでもなかなかの高ポイントですよ。ただし、暗所で眩しい画面を眺めていると目が疲れますので、その点だけご注意を。
こちらも、色については際立った特徴はありません。質感も、『エクスペリア Z2』よりは柔らかく、中庸的。
とがった部分のない、何でもそつなくこなすディスプレイだと思います。
AQUOS ZETA(アクオス ゼータ)
今回は赤系の色の調整に力を入れたそうで、実際に赤系統の色は全機種中最もキレイに写っていました。会場にスパゲティナポリタンの食品サンプルが置いてあったので撮影してみたのですが、ものすごくキレイに写って驚きましたよ。
その反面、自然の風景写真などに関しては、他機種の方が少し美しく見えました。近くのものを写した写真の方が、映えるようです。
画面の質感は非常に柔らかく、優しい印象を受けました。食品サンプルの件もあり、料理や食べ物の写真をよく撮る方にオススメだと思います。
Galaxy S5(ギャラクシー S5)
他機種の「液晶」とは違い、「有機EL」というディスプレイを唯一採用した本機種。その特徴は、視野角(傾けても色が変化せずに見える角度)がほぼ180度という点にあります。
画面輝度も『アローズ NX』の次に明るく、かなりキレイに見えます。海や空といった自然の風景写真は、一番美しく見えました。
その反面、赤系の色の映りが今ひとつに見えます。『アクオス ゼータ』と、正反対の特徴をもっていると言えそうです。
質感に関しては、唯一の「有機EL」ということもあって、かなり独特ですよ。まるで絵の具で塗ったかのような柔らかい印象で、色のメリハリがくっきり出ていました。
旅行先で風景写真をよく撮る、なんて方には本機種がオススメできると思います。
以上、会場で見た各機種のディスプレイの特徴でした。ディスプレイの見え方も、機種変更の指針の一つにしてみてはいかがでしょうか。
(コンタケ)