一般向けスマホから撤退し、業務用端末に注力しているパナソニック。同社が過酷な環境で働く人に向けて提供しているノートPC、タブレット製品シリーズ『タフパッド』ブランドに5インチと7インチ級の新タブレットが加わります。
このうち5インチのモデルについては『音声通話可能な頑丈タブレット』と位置付けられており、事実上のパナソニック製新型タフネススマホと呼んでいいものになっています。
AndroidとWindowsの2モデル
今回のタフブック『LTE/3G音声通話対応法人向け頑丈タブレット』ラインアップは、Android 4.2.2を搭載するFZ-X1と、Windows Embedded 8 Handheld(業務用ハンドヘルド端末向けWindows)のFZ-E1の2機種となっており、ともにLTE/3Gの通信に対応。音声での通話もできるようになっています。
特筆すべきは、その優れた耐久性。米国防省が定めるMILスペックに相当する対衝撃性能に加え、3メートルの高さから落下させる試験も実施。つまり軍用以上に頑丈ということですね。さらに防塵・防滴/防水性能はIP65/IP68に準拠。端末内にはヒーターを内蔵しているので、マイナス20度までの環境下での使用に耐えるそうです。
5インチのHD(1280×720)ディスプレイを備えたこの端末のサイズ感としては、高さ165mm × 幅87mm × 厚さ31mm、約430g。特に厚さと重さでゴツさを感じます。ハードウェアのデザインもお世辞にも洗練されているとは言い難いですが、逆にこの武骨さこそが安心感につながることもありそう。
また、Windows 8.1 が動作する7インチのタブレット『FZ-G1』『FZ-M1』シリーズも同時に発表されていて、こちらもタフな環境でWindowsを必要とするビジネスユーザーの需要に応えてくれそう。
いずれも法人向けモデルのため一般には入手が難しい端末ではありますが、パナソニック健在を示すニュースとして国産機ファンには嬉しい話題ですよね。
LTE/3G音声通話対応法人向け頑丈タブレット TOUGHPAD FZ-E1/FZ-X1を発売 [Panasonic プレスリリース]
法人モデル TOUGHPAD FZ-G1/FZ-M1 発売 [Panasonic プレスリリース]
(ワタナベダイスケ)