空港や商業施設にある、パスワード不要のWi-Fiについてのお話。
神戸大大学院の森井昌克教授が実地確認を行ったところ、成田、関西、神戸の3つの空港が提供している無料公衆無線LAN(Wi-Fi)において、利用者のメールや閲覧中ウェブサイトのURLが第三者によってのぞき見できる状態だったそうです。
これだけ聞くと、空港側のセキュリティに不備があったように受け取られがちですが、空港では利便性を優先して意図的にこれらの公衆Wi-Fiスポットを暗号化していないのだそう。これによってWi-Fiに接続する際のWEP、WRAといったパスワードの入力が不要な反面、のぞき見のリスクもあるということなのです。
リスクがあると知ったうえで利用しましょう
森井教授いわく、「利用者はリスクがあることを理解し、(暗号化されていない公衆Wi-Fiでは)クレジットカード番号など大事な情報のやりとりは避けるべきだ」とのこと。
もちろん空港だけでなくコーヒーショップなどのWi-Fiでも同様のリスクがあったりしますし、あまり意識せずに使っていたという人はこれから注意していくようにしましょうね。
また、森井教授は自身のブログのなかでこの記事について補足説明してくれています。文中にはやや専門的な用語もありますが、
「無条件に安全なものだと信じ込んでいる人たちに、必ずしも安全ではないという事を認識させる必要があります。その警鐘として記事が書かれています」
との思いのもと熱く筆を執られておりますので、ぜひご一読をおすすめしたいところ。
少しずつでもWi-Fiに詳しくなっていきましょう
さて、そうしたリスクを理解した上であれば、公衆Wi-Fiは様々な場所でネット接続ができる頼もしい存在です。
最後に、TABROIDの初心者向け記事からWi-Fiについてやさしく説明したものを3つピックアップしておきましたので、ぜひお時間のあるときに少しずつでも読んでみてくださいね。
無線LANのメール丸見え 成田・関西・神戸の3空港 [日本経済新聞]
ご意見、感想を頂いているのですけど「空港、無線LANメール丸見え ... 回答はここで。 [神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)]
(ワタナベダイスケ)