「キャリアアグリゲーション」をドラゴンボールで例えると...？
オッス、オラ孫！ スマホのネット接続が一気に倍速になるぞ！
すでにauが導入している、ネット通信の高速化技術『キャリアアグリゲーション』を、ソフトバンクもこの9月以降に提供開始するそうです。ソフトバンクグループのワイヤレスシティプランニング株式会社が発表しました。
キャリアアグリゲーションって何だ？
今までは1つの周波数の電波しか使っていなかった、基地局と携帯電話の間の通信。ここに周波数の異なる複数の電波を用いることで複線化して、通信スピードを倍増させる技術がキャリアアグリゲーション（以下CAと略）です。
ネット高速化の新サービス『キャリアアグリゲーション』を解説【三行まとめ】
上の解説記事で仕組みを細かく説明していますが、時間がない人に向けてドラゴンボールで例えると、2人の戦士が合体して超強力な戦士が誕生する「フュージョン」のようなイメージです。スマホユーザーのオラたちもわくわくしてくる、Sparking！ なネット高速化技術ですね。
ちなみに現在提供中のauでは、CA非対応の状態で下り75Mbps（秒間75メガビット）のところ、CAによって150Mbps。ちょうど2倍の高速化が実現されています。今回のソフトバンクでも、CAの導入で下り速度が最大165Mbpsに引き上げられるとのこと。
誰でもすぐに使えるようになるの？
CAを利用するには、新たに対応する端末を用意する必要があります。ソフトバンクでは、まず9月下旬までにCA対応のモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 303ZT」を発売するとのことで、その後順次対応機種を増やしていくものと見られます。
つまり、既存の機種を使っているユーザーは、この高速化の恩恵を受けるためには端末の買い替えが必要になるということですね。
もっともソフトバンクのCAは、対応基地局の整備や電波の利用制限の関係で段階的な導入となっていくはずで、スピード・エリアの両面でCAの真価を体感できるのはもう少し先のことになりそう。ちなみにNTTドコモも2014年度中に、キャリアアグリゲーションを含めた高速ネット接続の『LTEアドバンスド』を開始する見込みとなっていますよ。
キャリアアグリゲーションの導入について [Wireless City Planning 株式会社]
LTE-Advancedへの取り組み [ソフトバンク]
キャリアアグリゲーションに対応したモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 303ZT」を開発 [ソフトバンク]