セキュリティについての話題のなかで、最近よく聞くようになった「PINコード」という言葉。これは銀行のATMを使う時や、スマホのロック解除などで入力する暗証番号のことを指します。正しくは「PIN=Personal Identification Number」の略で個人識別番号とされることもあります。
ここではスマホやネットのサービスで使われるPINコードについて取り上げていきます。
SIMカードに設定するPINコード
まず、スマホや携帯電話のSIMカードには、盗難・紛失時の第三者による不正使用を防ぐための暗証番号として、PINコードを設定できるようになっています。この暗証番号を『PIN 1コード』と呼び、一定の回数(通常3回)入力ミスをすると「PINロック」がかかり端末を使用できなくなります。
さらにユーザー証明書を利用したり、積算料金のリセットといった特別な操作を行う際に用いられる『PIN 2コード』(セキュリティPINコード)というものもあります。
つまり、携帯電話のSIMカードには「PIN 1」、「PIN 2」という2つの暗証番号があるということになるわけですね。また、PINロックを解除するためのコードとして『PINロック解除コード(PUK)』というものもあります。
主要なキャリアのPINコードおよび解除コードについて書かれたページを上にまとめておきましたので、参考にしてくださいね。
ロック画面のパスコードもPINの一種
iOS端末の場合には、標準の状態でのロック画面解除に要求される4ケタの『パスコード』。これもPINコードの一種だと考えて差し支えありません。たくさんの個人情報が詰まったスマホだけに、パスコードを設定しないのは非常に危険です。
iOS端末でのパスコードのオン/オフならびに、より強力なパスコードを設定する方法を過去記事からピックアップしましたので、参考にしてくださいね。特に「複雑なパスコード」を設定する方法は、セキュリティを気にするiPhoneユーザーなら必見ですよ。
LINEはPINコード設定を義務化
アカウント乗っ取りへの対策強化として、LINEでは7月からPINコードの登録が必要になりましたね。
しかしPINコードだけでは乗っ取り対策としては不十分だという話もあり、ユーザーひとりひとりが設定に気をつけたいところ。以下のLINE乗っ取り関連記事もあわせてチェックしてください。
スマホやネットの周辺だけでもこれだけのPINコードが使われているのです。適切に設定して安全にスマホを活用していきましょう。それでは皆さん、今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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