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ドン・キホーテの実力を見よ 「カンタンPad」実機レビュー
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ドン・キホーテの実力を見よ 「カンタンPad」実機レビュー

2014-11-08 07:00
    141107_donkipad_top2.jpg

    使い方次第では実用的。多分。

    以前、ディスカウントショップのドン・キホーテより、独自のアンドロイドタブレット「カンタンPad」が発売されることをお伝えいたしました(詳しくはこちら)。税抜きで5,980円という、まさに破格のタブレットです。

    先日発売が始まりましたので、タブロイド編集部では早速本商品を購入。実際に使ってみましたので、実機レビューをお伝えしたいと思います。

    6,000円のタブレットで、一体どこまでできるのか。その実力をご覧ください。

    なお、本機種は携帯のLTEや3G電波には対応しておらず、Wi-Fiでの接続のみとなっています。Wi-Fiについては、以下の記事をご覧ください。

    購入しよう

    というわけでやって来ました、驚安の殿堂ドン・キホーテです。

    141107_donkipad_02.jpg

    売り場では、こんな感じで売られていました。ドン・キホーテの手にかかれば、アンドロイドタブレットもドンキイズム一色です。

    141107_donkipad_top.jpg

    購入したら、早速使ってみましょう。

    起動してみる

    箱から取り出したら、早速起動です。おお、プレスリリースと全く同じ画面だ。

    141106_donki_01.jpg

    画面下部のボタンがやけに多いですが、左3つは他の機種と同様の共通ボタン。その右は、画面スクリーンショットの撮影、画面動画の撮影、音量となっています。画面動画の撮影は、なかなか使いどころも多くて便利。

    141106_donki_04.jpg

    しかし、ディスプレイの画質は、やはり良くありません。ハイスペックなスマホ・タブレットに比べるとかなりぼやけていますし、明るさを最大にしてもまだちょっと暗いと感じます。ゲームボーイカラー程度でしょうか。

    タッチパネルの精度も悪く、触った位置と反応する位置に微妙なズレを感じます。また、ガラスがかなり厚く、液晶が指のはるか奥深くにあるような感触を覚えました。

    さらに、視野角(液晶を傾けた時に変色して見えない範囲)がかなり狭く、横の席に座っている人からでも画面がちゃんと見えません。というか、持っている本人も視野角に気をつけないと、色が変化して見えます。

    本体の厚さ(10.9ミリ)と重量(330グラム)もそこそこあり、本体はさまざまな点で「一昔前」な感じとなっています。まあ、この辺は価格相応でしょうか。

    141107_donkipad_03.jpg上写真は、第2世代のネクサス7(厚さ8.65ミリ)と比べてみたところ。本商品の厚さがわかっていただけるかと思います。

    使ってみる

    では、実際に使ってみましょう。まずは、「インターネット」をポチッと。

    141106_donki_02.jpg

    アイコンが一個だけポツーンとしておりました。なぜか「ブラウザ」じゃなくて、「検索」です。

    この「検索」を起動すると、ブラウザでYahoo!が立ち上がりました。日本人ならGoogleよりもYahoo!を使うべし、ということでしょうか。

    同じく、「カメラ」もカメラアプリのアイコンが一個あるだけですし、「SNS」はスカイプのアイコンだけで全体的に寂しい感じ。おそらく、後からインストールしたアプリを、これらの画面に追加していくことを想定しているためかと思われます。

    それと、「ショッピング」の項目にある「お買い物」を起動すると、ドン・キホーテの通販サイトにつながる...と見せかけて、アマゾンにつながります。ユーザーのニーズを理解し過ぎにもほどがあると思いました。

    アプリをインストールする

    では、アプリを追加するため、「アプリ一覧」から「Google Play」を起動しましょう。

    141106_donki_05.jpg

    起動しようと思ったのですが、そんなものはありませんでした。あ、あれー?

    どうやら、設定画面より、アプリのダウンロードを許可しないといけないようです。こんな設定、他の機種では見たことありません。

    本設定は、ホーム画面の「設定」→「ディスプレイ」と進み、「アプリのダウンロード」チェックマークを入れればOKです。

    141106_donki_06.jpg

    この設定をしないと「Google Play」だけでなく、ゲームの起動もできません。ペアレント・コントロール(子どもがアプリを勝手にインストールしないようにする制限)のための機能でしょうか。

    これでアプリ一覧に「Google Play」が現れますので、アプリをインストールできるようになります。

    141106_donki_07.jpg

    なお、ここにあるアプリは長押しをすることで、ホーム画面の各項目にアイコンを配置できます。

    141107_donkipad_01.jpg

    実用してみよう

    では、かなりの低スペックと言われる本機種で、一体どの程度のことができるのでしょうか。いろいろと試してみました。

    動画

    まずは、YouTubeを視聴してみました。ホーム画面の「動画・本・写真」にある「動画」を起動すればYouTubeが開きます。ただし、アプリではなく、ブラウザで。

    141106_donki_08.jpg

    ディスプレイ自体の画質が良くないので画像はキレイではありませんが、見る分には問題ありません。全画面モードにすれば、アプリを使っている時と変わりなく見られます。

    ブラウザ

    ブラウザは、見るのがちょっとしんどくなります。スペックの低さによる読み込みの遅さもあるのですが、それ以上にタッチパネルの反応の悪さがネック。

    速くスクロールさせようと指で弾くなんていうオシャレな操作は、あさっての方向への片道切符です。指をベタ押ししてスクロールさせましょう。それでもたまにうまく進んでくれないことがありますが。

    ゲーム

    ろくな事にならなそうですが、ゲームも遊んでみました。まずは、定番の洋ゲー「テンプルラン2」(レビューはこちら)から。

    141106_donki_09.jpg

    意外と普通に動いてる...と思ったのですが、定期的に時が止まっては死にます。やはり、3Dでヌルヌル動くようなゲームは厳しそうです。

    続いて定番中の定番、「パズドラ」こと「パズル&ドラゴンズ」をやってみましょう。

    141106_donki_10.jpg

    わーお。

    先にインストールしていた「テンプルラン2」をアンインストールしたら、なんとかインストールできました。本当にギリギリです。

    とはいえ、プレイを開始してしまえば、特に問題なく遊べます。タッチパネルの反応の悪さも、気になりませんでした。

    141106_donki_11.jpg

    というわけで、高いスペックや激しい操作を求められないゲームであれば、問題なく遊べそうですね。音ゲーとかは、かなり厳しいことが予想されます。

    バッテリー

    バッテリーの持ち時間は、よくありません。速いスピードでなくなってしまいます。

    しかしそれ以上に、充電にかかる時間が半端じゃありません。全然増えない! どうなってるんだ!

    と思って公表スペックを見なおしてみたら(こちらからどうぞ ※リンク先PDF)、充電時間約3時間、使用時間最大約3時間となっていました。一昔前どころじゃありません。

    これはもう、常時充電しながら使ったほうがいいのかな? と思ったのですが、それだと今度は本体がかなり熱くなります。ちょっと悩ましいですね。


    以上、ひと通り使ってみた感想でした。他にもカメラの画質など言いたいことはあるのですが、一生この記事が終わらなくなりそうなのでこの辺にしておきましょう。

    とはいえ、動画が普通に見られて、HDMIでフルHD画質の出力ができるなど、使えそうな機能も盛り込まれています。「カンタンPad」とはいいますが、むしろかなりの玄人向けな印象を受けました。

    一番いい使い方は、やはり子どもにパズドラ・YouTube機として与えることかもしれません。もし使えそうだと感じられましたら、皆さんもいかがでしょうか。

     

    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/11/donki-kantan-pad.html
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