今や欠かせない情報ツール・ソーシャルネットワークサービス(SNS)。この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第6回の今回は「mixi(ミクシィ)」を取り上げます。日本発のSNSとしては、最も早い時期にスタートしたSNSです。
どんなサービス?
mixiが開設されたのは2004年2月。まだSNSという言葉もほとんど聞かれないころでした。もう開設から10年も経つんですね。
友人同士を「マイミク(マイミクシィ)」と呼び、日記やコメント、写真の共有など、一般的なSNSの機能を備えています。コミュニティを設けたり、ニュース記事に対する日記を書けるなど、顔見知り以外の人とも交流できる工夫がされています。
特徴的な機能として、「足あと(訪問者)」があります。マイページに誰がいつ訪れたか、リアルタイムに知ることができる機能です。マイミクが訪問してくれるのがわかるのが嬉しいのですが、一方で「見に来たのにコメントがない」など問題になることも。今で言うLINEの「既読無視」みたいなものですね。
どんな人が使っている?
いち早く日本にSNSを浸透させ、ユーザを増やしてきたmixi。開設当初は招待制でしたが、いまでは新規登録も可能になりました。匿名での利用も可能です。
しかし近年はTwitterやFacebook、LINEなどに押され、勢いにかげりが見えてきました。利用者数は1300万人(2012年)ですが、学生などの若年層よりも、古くからmixiを利用している層が長く使っている様子が伺えます。
トピック:「モンスト」でV字回復!
SNSとしては落ち着いた感のあるmixiですが、いま一番勢いがあるのがスマホアプリ「モンスターストライク(モンスト)」です。いわゆるソーシャルゲームで、テレビCMでも名前を見たことがある人も多いと思います。
このモンストを作ったのがmixiなんです。累計ダウンロード数は600万を突破し、「パズドラ」に並ぶまでのヒットとなったモンスト。会社の業績もV字回復しました。
いまやSNSの老舗ブランドとなった「mixi」。モンストのヒットで持ち直し、さらに新しい仕掛けをしてくるのか、今後の動向に注目です。