現在、電子メールやアプリ・ウェブサイトの通知を用いてフェイスブックが利用規約とポリシーの改定、プライバシーベーシックの導入をユーザーに告知しています。しかし「こういう文章って長ったらしくてよくわからない」といった理由で読み飛ばした人もいるのでは? 実際読みづらいですし。
・公開範囲の設定ガイド(プライバシーベーシック)を作ったよ
・端末の状態や、位置情報をもっと収集・活用するサービスを作るよ
・広告をオプトアウトできるようにするよ(日本ではまだだけど)
ここでは今回の告知を上記3つのテーマで要約してみます。概要をある程度理解した上で、細かな内容についてはフェイスブックの告知内容を改めて読み返してみてくださいね。
プライバシー保護ガイド=プライバシーベーシック
まずフェイスブックは、『プライバシーベーシック(Privacy Basics)』を公開したと発表しています。
これは新機能というより、
というニュアンスだと思っておいて良さそうです。
位置情報、端末情報の収集と「購入」ボタンの追加
今回もっとも読みづらく、かつ個人情報の観点から気になるユーザーが多そうなのがココ。
説明文中には「Facebookがもっと皆様のお役に立つために」と題した項目で、フェイスブックがユーザーの現在地や端末の状態についての情報を取得することを念押ししています。
チェックイン機能など、位置情報の取得は広く周知されていますが、今回は端末のバッテリーや信号強度の情報取得についても言及しているのがポイント。
ちなみにフェイスブックのアプリがバッテリー持続時間にもたらす影響としては、元アップルストア店員(ジーニアス)のスコッティ・ラブレス氏が名指しで「良くない」と発言したこともありましたね。
また、フェイスブック内で買い物ができる「購入」ボタンを今後導入予定だというのも、ここで発表されています(日本での導入時期は不明)。
表示される広告のコントロール
3つ目の項目では、スマホやタブレット、PCといった複数の機器をまたいで「フェイスブック上で表示される広告」の設定ができるようになるとされています。
ここでは、ユーザーが利用したアプリやウェブサイトの履歴に基いて表示されるフェイスブック広告の配信を停止できる(オプトアウト設定)といったことも書かれていますが、実際に手順をたどってみると現状では米国、カナダ、EUのみ対応の模様。これも日本での提供時期は不明です。
というわけで、日本のユーザーにとってはいまひとつ恩恵を感じられない点も多いですが、これらの項目を含んだ利用規約、データポリシー、Cookieポリシーが改訂され、2015年1月1日にはフェイスブックの全ユーザーはこれに同意したと見なされるそう。
気になる人はもう一度フェイスブックの利用規約ページを再確認しておくと良いかもしれません。
また、いっそこの機会にフェイスブックから離れたいとお考えの方は、フェイスブックのアカウントを消して完全に退会する方法も、どうぞご一読くださいね。