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本当に、違いすぎ。

アップルが発表したiTunesの「音楽」2014年売り上げベストランキングが、オリコンランキングのCD売り上げとあまりにも違いすぎると話題になっています。ネットニュースメディアのゴゴ通信が伝えていました。

まずは、実際にそのランキングをご覧ください。

iTunes BEST OF 2014 トップセラーソング

1位 : レット・イット・ゴー~ありのままで~(日本語歌) / 松たか子
2位 : ひまわりの約束 / 秦基博
3位 : Story of My Life / One Direction
4位 : レット・イット・ゴー / インディナ・メンゼル
5位 : Happy (from "Despicable Me 2") / Pharrell Williams
6位 : Dariling / 西野カナ
7位 : ずっと feat.HAN-KUN & TEE / SPICY CHOCOLATE
8位 : 春風 / Rihwa
9位 : RPG / SEKAI NO OWARI
10位 : 生まれてはじめて(日本語歌) / 神田沙也加、松たか子
(11位以下は、こちらのゴゴ通信をご覧ください)

2014 年間シングルヒットチャート

最新のデータがこちらのPRiVATE LiFEにまとめられていますので、ご覧ください。

その違いっぷりたるや半端ではなく、CDとiTunesでの配信を両方共やっている曲は存在しないのかと思うほど。なんと上位20曲中両方のランキングに出てくる曲が一曲もないという、信じられない状態となっています。

早い話が、CD売り上げはほぼAKB48(およびその姉妹グループ)とジャニーズ関係、iTunesランキングはそれ以外のアーティストという結果になっているわけですね。

なぜこんなにも大きな差が?

では一体、なぜこんなにも大きな差がついたのでしょうか。あまり事情に詳しくない方のために、簡単にご説明いたしましょう。

前述のとおり、現在のCDシングルの売り上げランキングは、AKB48(およびその姉妹グループ)とジャニーズ関係が上位を寡占しています。特にAKB関係は握手券の影響が大きく、「音楽の売り上げ」とは言いがたい状態です。

その一方でiTunesは、握手券などのおまけは付けられません。また、AKB48のファンは握手券のために一人で多数のCDを(時には数千枚単位で)買うことがよくありますが、iTunesでは原則的に一人一曲までしか買えないようになっています。

さらに、ジャニーズグループはオンラインでの音楽配信をしておらず、CDの販売のみとなっています。iTunesのランキングにジャニーズ関係の音楽が出てくることは、まずありえません。

これら複数の要因が重なり、2つのランキングがかけ離れたものとなったようです。それにしても、ここまで全く違うとは驚きですね。

とはいえ、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」だけは、逆にiTunesでのみランキング入りしています。この曲は、純粋に音楽としての評価が高いということでしょうか。

ネット上での声

このかけ離れた2つのランキングに、ネット上では以下の様な声が挙がっていました。

・iTunesのランキングが普段聞いてるFMKobeやJwaveのランキングと酷似していて非常にリアリテイがあるです。
・情報の読み方を変えればいいだけのような・・・
・ジャニーズとAKBがいないと突然チャートが違う見え方に。まあそうなんだよねえ
・しかもiTunesの方が話題性的な意味で納得感あるという......
・これはこれでもにょる内容だよな。やっぱり各人が好きな曲聞くのが一番だね。

「どちらにも違った意味がある」という、冷静な声が多数見受けられました。とはいえ、やはり全体的には、iTunesのランキングを支持する声の方が多数派のようです。


というわけで、純粋な「音楽」のランキングとしては、iTunesの方がより実情に近いものになっていそうですね。しかし、AKB48やジャニーズに人気があるのもまた事実ですので、どちらが「真のランキング」というものでもありません。

2つの全く異なるランキングが存在するという事実を知っていることこそが、もっとも重要なのではないかと思いました。


iTunesが2014年シングル売り上げ上位20位を発表 → オリコンと全く異なりAKBは1個でジャニーズ無し[ゴゴ通信 via コピペ情報局]
年間シングルヒットチャート 2014年(平成26年) [PRiVATE LiFE]

 

RSS情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/12/2014itunes-oricon-single.html