スマホやタブレットで操縦できるモデルも増えて、ひそかに盛り上がっているのが、ヘリコプター等のラジコン飛行機。搭載したカメラで、今までには見ることができなかった映像を撮影できるようになりましたね。
スマホ操作型クアッドコプターの例: AR.Drone 2.0(Parrot社)
こうした空撮ラジコンの話題で、たまに耳にするのが『クアッドコプター』なんていう言葉。さて、これってどういう意味なのでしょうか。
ローター(回転翼)の数がポイント
まずは「ヘリコプター」という言葉の定義ですが、これは
重要な揚力を1個以上の回転翼から得る回転翼航空機の1つ
と、耐空性審査要領で定義されています。手っ取り早く言うと、回転するローター(回転翼)の力で浮き上がる航空機はだいたいヘリコプターに含まれるとして良いでしょう。さて、ここからが本題。
ヘリコプターのなかでも、2つ以上となる複数のローターを備えたものは特に「マルチローターヘリコプター」あるいは『マルチコプター』と呼ばれます。
参考動画: クアッドコプターをタブレットで操作する様子(Parrot)
こうしたマルチコプターの特色は、右回り・左回りのローターを交互に配置して機体を安定させていること。さらにマルチコプターはローターの数で下のように分類されます。
・トライコプター = ローターが3枚
・クァッドコプター = ローターが4枚
・ヘキサコプター = ローターが6枚
・オクトコプター = ローターが8枚
つまり、ローターが4枚あるヘリコプターのことをクアッドコプターと呼ぶ、というわけ。ホビーや撮影用途のラジコンヘリでは、様々なローター数の機種が市販されています。ローター数をよく見て、言い間違えないように注意しておけば「ちょっと詳しい人」として一目置かれるかもしれませんね。
今朝のまとめ
今朝の話題をまとめると、
・ヘリコプターのうち、ローター(回転翼)を4枚備えたものを「クアッドコプター」と呼ぶ
・複数の回転翼を備えたヘリコプターは、クアッドコプター以外にもいろいろある(マルチコプター)
ということなのですね。未来の世界ではお正月に凧揚げじゃなくラジコンヘリを飛ばすのが風物詩になっていたりするのかな?
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
ナビゲーター: 田崎礼奈(notall)[公式プロフィール/Twitter]
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