筆者がこの作品に「いいね!」と言っています。
2015年1月10日より、「Facebook」(フェイスブック)を題材にした映画「Facebookで大逆転」が公開予定です。作品の公式サイトと予告編は、以下から。
SNSという、今まで映画では扱われたことのなかった題材に注目した本作。フェイスブックユーザーであれば、気になりますよね。
タブロイド編集部は幸運にも、一足早く本作品を見せてもらうことができました。というわけで、公開まであと2週間半に迫った『Facebookで大逆転』の作品レビューをお届けいたします。
前半のあらすじ
駐車取締官を務める主人公のマイケルは、重度のフェイスブック中毒者。フェイスブック内の「友達」は400人以上おり、仕事中でも事あるごとに投稿していました。
また、とてもずる賢いため、仕事の成績はいつもトップ。中には、本当に駐車違反だったのか怪しい件もちらほら...。
しかし、そのずる賢い性格と過度な減らず口のため、現実では多くの人から嫌われていました。仕事の同僚にも、きついことを言われてしまいます。
そんな中、機械化の流れで、マイケル(と他の取締官も)仕事を解雇されてしまいます。さらに、マイケルが唯一無二の親友だと思っていた男ジョエルが、自分抜きで週末にパーティを開催していたことをフェイスブックの投稿で見てしまいました。
中学の頃からの付き合いだったジョエルの裏切りに、マイケルは激怒しながらジョエルの家に向かいます。しかし、ジョエルの新しい友人ケブに、「お前は嫌われているからわざと呼ばなかった」と厳しい現実を突きつけられることに。
落ち込んだマイケルは、同じく解雇された同僚エミールの家に立ち寄ります。親友に裏切られた怒りから、「自分の葬儀に参列してくれるような本当の『友達』は一体誰なんだ!」とまくし立てるマイケル。
マイケルの様子を見たエミールは、つぶやきます。「自分の葬式の参列者に会えたら、本当の友達がわかるのにね」。
その言葉に、「何か」をひらめいたマイケル。笑顔で一言...
えっ?
マイケルのひらめいた作戦。それは、エミールのフェイスブックアカウントから、「自分の訃報を流してみんなの様子を見る」というとんでも無いものだった!
何度もバレそうになる「ニセ訃報」の真実。そして次々にやってくる妨害工作。
突然の訃報に、親友ジョエルのとった行動は? そして、作中ときおり顔を見せる謎の美女の正体は?
マイケルが「葬式の参列者」にこだわる理由は? 果たしてマイケルは、「Facebookで大逆転」できるのか?
2015年1月10日、乞うご期待!
ネットリテラシーを持って挑むべし
さて、「フェイスブック中毒」という、映画としては珍しいものを題材にした本作。その題材ゆえに、作中にネットスラングが数多く出てきます。
その点を考慮して、日本語字幕でも結構な数のネットスラングが使われていました。「ワロス」とか「www」ぐらいの言い回しがわかる人でないと、字幕を見ても意味がわからないところがあるかもしれません。
また、フェイスブックのパスワード変更やコメント、「いいね!」ボタン、アカウントのハッキング...などなど、どれも基本的ことではありますが、仕組みを理解していないと何が起きているのかわからない場面があると思います。
ちょっと触ったことがあれば問題無いと思いますが、フェイスブックを見たこともないような方だと難しいでしょう。
このように、鑑賞する上では、最低限の「ネットリテラシー」が求められます。気になる方は、鑑賞の前にフェイスブックを使ってみるとよいでしょう。
作品を見終え
いやぁ、なかなか面白い作品でした。言ってしまえばドタバタコメディーなのですが、見終えてしばらくいろいろと考えてしまいましたね。
フェイスブックのセキュリティー、SNSのいいところと悪いところ、ネット上の友達と現実の友達、ウソをつき続けた末路、人間が生まれ変わる瞬間...など、さまざまな教訓が盛り込まれていると思います。
本作品のターゲットは若い人だと思うのですが、フェイスブックとネットにある程度の理解があれば問題ないでしょう。ネット文化に思うところがあるなら、ぜひ見てみてください。
以上、『Facebookで大逆転』のレビューをお届けいたしました。皆さんもぜひこの作品を見て、フェイスブックの人間関係について今一度考えてみてはいかがでしょうか。