auの2015年春モデルとして、INFOBAR A03などと同時発表されたandroid OS搭載ケータイ『AQUOS K』。中身がAndroidということもあって、なかなか誤解を招きそうではありますが、画面もタッチパネルではなく、GooglePlayにも非対応。あくまでフィーチャーフォン端末として考えたほうがよい端末です。
しかし面白いのが、ブラウザなど特定のアプリ利用時に使える「タッチクルーザーEX」の操作感。
なんとテンキー部を指でなぞると、タッチパネル操作のようにカーソルを動かせる。これは新感覚です!
長押ししてから指を動かせば、画面のスクロールもスイスイできちゃいます。
さて、そんな独特の機能を待った『AQUOS K』、いわゆるガラケーの操作から離れられないシニア層はもちろん、実は「タブレットと音声通話端末を2台持ちするユーザー」にベストマッチな製品に仕上がっているのです。
ワンタッチでLTEテザリング
いままでのガラケーにない特徴として、ワンタッチでテザリングを開始できる「テザリングボタン」の存在があります。
AQUOS KはVoLTE通話にこそ対応しないものの、データ通信は高速な4G LTEです。テザリングを活用すれば、アプリやウェブブラウジングといったスマホ的な機能はタブレットを使えばいいということになりますし、当然PCなどと組み合わせての利用も可能です。
着信や写真データをタブレットと同期できる
タブレット側に専用アプリ(PASSNOW)をインストールし、BluetoothでAQOUS Kとペアリングすれば、電話の着信をタブレットに通知したり、ケータイ側のカメラで撮影した写真をタブレットで見ることもできるようになります。
カメラといえば、「ハイ、チーズ!」あるいは「シャッター!」の掛け声で撮影できる『音声シャッター機能』も備えています。
1,310万画素の高画質とあわせ、自撮りやコンデジ代わりとしての用途にも良さそう。カメラ操作時はテンキー部分をピンチ操作することでズームできますよ。
アプリは専用の「auスマートパス」から
Google Play非対応の端末ですが、この端末専用にカスタマイズされたauスマートパスが用意され、順次対応したアプリを提供していくとのこと。3.4インチ画面でHDの1/4の解像度、タッチパネルなしということからも、発売当初はそれほど多くのアプリは期待しないほうが良いかもしれません。
なお、最大10台テザリング可能なWi-Fi機能、Bluetoothに加え、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水等に対応。連続待受時間はLTE時で約470時間と、最適化が進んだガラケーのロングライフには及びませんが、今後はAndroid採用フィーチャーフォンが増えていくのでしょうか。
ところで、本当にスマホ/タブレット的な機能を一切必要としていないユーザーにとっては、料金面などから考えても、この端末に乗り換えるメリットは薄いと思われ、機種変更をご検討の方は事前によく調べてみたほうが良さそう。ちなみに発売は2月下旬の予定ですよ。
国内初、「4G LTE」に対応したauケータイ「AQUOS K」 [KDDI株式会社]