先日発表された、auの2015年春の新端末たち。スマートフォン4機種、Android搭載機も注目されるフィーチャーフォン2機種、そしてWimax 2+対応のモバイルルーター1機種の全7モデルがお目見えしました。
今回のラインアップの特徴としては、シニア層、ジュニア層など各機種がターゲットにするユーザー世代を明確にしていること。すべて実際に手にとってチェックしてきましたので、まとめてレポートしちゃいましょう。
au初のシニア向けシンプルスマホ『BASIO』
まずはauでは初めてとなるシニア層に向けたシンプルスマホ『BASIO』です。あえて「らくらく」「かんたん」といったキーワードを使わず、「ベーシック」を想起させるネーミングにしたとされています。
押しやすいようにアプリアイコンが枠線付きになっているのはもちろん、細かな部分までかなりカスタマイズされているのが特徴。
日本語入力時のソフトウェアキーボードも、「かな」だけが表示されるすっきりしたルックスに。標準ブラウザにまで手が入れられていて、「タブ」「ブックマーク」「メニュー」がカタカナ表記になっています。
「設定」画面も、よく使う項目には「この設定でなにができるのか」の説明書きが添えられていますね。
本体側面のボタン類には当然、日本語表記が。画面下部にある3つのボタンも「通話」「ホーム」「メール」に変更され、一般的なAndroidスマホとは操作感がけっこう違います。
ソーシャルに対応した安心ジュニアスマホ『miraie』
子ども向け端末となる『miraie』は、保護者が安心できる機能が充実。この種の端末に欠かせない防犯ブザー機能がカメラと連携し、非常時には周辺の状況を自動で撮影。位置情報とともに保護者に画像付きで通知できるようになりました。
ペアレンタルコントロールが強力かつ、細かく設定できるようになっているのも特徴。Google Playに非対応でアプリはauスマパスで保護者が承認したもののみ。また、ソーシャル時代らしい機能として、他人を傷つける言葉など、よくない言葉を使おうとすると警告が出るといった機能もあります。
miraieでは、電話の着信、通話時間、さらにスマホ自体の利用時間まで細かく設定できますが、説明員の方によれば「親子でしっかり話し合って、それぞれの家庭で利用スタイルを決めてほしい」とのことでしたよ。
コンパクト大画面の王道スマホ『AQUOS SERIE mini』
広く一般的なスマホユーザーに向けた端末としては、シャープの『AQUOS SERIE mini』があります。コンパクトな本体サイズながら狭額縁デザインで4.5インチ画面の実現。もちろんシャープらしくIGZO液晶を採用しています。
厚さや主要スペックこそau現行機の「AQUOS SERIE SHL25」とほぼ同じですが、全体的にギュッとワンサイズダウンしながら4.5インチの画面サイズを維持。人工知能アシスタント「エモパー」もさらに賢くなっているようです。
iPhone5s級サイズのルーター『Speed Wi-Fi NEXT W01』
WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルーターも新機種が追加されました。これはハードウェア的にはUQ WiMAXのものと全く同じとのことですが、じっくり見てみるとその薄さ、小ささに驚きます。
上の写真で、ちょうどiPhone5sとほぼ同サイズ、旧モデル(赤いルーター)から劇的に薄型化されたのがわかると思います。また、同梱の台座(クレードル)には有線LANの端子があり、自宅の固定回線をW01経由で無線LAN化したり、逆にW01のWiMAXインターネット接続を、有線LANでパソコンや家電と共有することも可能。使いこなしの自由度が高そうなルーターです。
待望のスタイリッシュスマホ、最新「INFOBAR」
京セラ製になった『INFOBAR A03』は、歴代モデルのデザイン性を継承しつつ、伊勢丹や多くのファッションアイテムとのコラボ展開でも話題。数量限定の特別パッケージも用意されるので、ファンなら絶対に要チェックです。
「ガラホ」って何だ!? 二つ折りAndroid「AQUOS K」
見た目はフィーチャーフォン(ガラケー)ながら、Android OSを搭載した全く新しいケータイ『AQOUS K』も注目を集めている新モデルのひとつ。ちなみにメーカーであるシャープの部長さんに聞いてみたところ、「メーカーとして積極的に「次のガラホは...」というようにカタログに書くということはございません」ということでした。
名機フィーチャーフォンの正統進化型「GRATINA 2」
AQUOS Kばかりが二つ折り端末ではありません。派手さこそないものの、携帯電話としての基本機能をとことん追求した『GRATINA2』の手堅さこそ、通話メインのビジネスユーザーの頼れる相棒としてふさわしい一台。デザインの細かな進化からパッケージのこだわりまで、「フィーチャーフォンの現在(いま)」をご覧ください。
キャリア側で端末の個性をはっきりさせてきたことで、ユーザーとしては自分に合った一台を選びやすくなったと見るか、はたまた、あまりにも差別化されすぎて「選択する楽しみ」がなくなってしまったと見るかは人それぞれかと思います。とはいえ、個性が際立つモデルばかりのau春モデル。ここからぜひご自分のお気に入りを見つけてみてくださいね。
携帯・スマホ最新機種 2015春モデル [au]