NTT東日本/西日本の光ファイバー回線卸売り事業『光コラボレーションモデル』を受け、格安スマホと自宅の光回線をセット割引するプロバイダが登場。どうやらモバイル回線+光回線のお値段が月額4100円からになる模様です。
予想はしていたものの、いよいよ携帯電話キャリアによる「セット割」競争が格安スマホを含むMVNO市場にまで拡大する情勢となりましたね。ここまでの一連の流れについては、下の解説記事をご一読ください。
「OCN光」+「OCNモバイルONE」のセット割
今回のセット割を発表したのは、NTTコミュニケーションズのインターネット接続プロバイダ『OCN』。NTTのグループ会社ですが、モバイル回線はNTTドコモ、光回線はNTT東西の提供を受けている事業者です。
内容としては、「OCN光」と「OCNモバイルONE」のセット契約でモバイル(スマホ側)の料金が毎月200円引きと、一見auやドコモ等のセット割と比較すると大きな金額ではないように見えます。しかし月額700円からの低料金で提供している格安SIMにとっては大きな割引率。値引きはOCNモバイルONEで最大5回線、1000円まで適用です。
音声通話なしのSIMと集合住宅タイプの光回線を組み合わせた場合には月々4100円より、通話可能のSIMでも5300円から携帯・固定回線の両方を利用できることになります。ただし、今のところセット割対象となるのがSIMカードのみのプランなので、スマホ・タブレットの端末は別途調達する必要あり。
他社も「セット割」に追随するか?
3月からのNTT光回線卸によるサービス開始に向け、自社で回線を持っていなかったインターネット接続プロバイダのいくつかがすでに光回線事業への参入を発表しているため、今後それらの事業者も格安スマホとのセット割を提供すると推測されます。
こうして低料金のサービスが増えるのは嬉しいですが、たくさんの事業者が参入することで自分にとってベストのプランを見つけるのに苦労するようになるかも。財布の紐が堅いユーザーとしては、嬉しい悲鳴をあげる時代になるのかもしれませんね。
光ファイバー(OCN 光) [OCN]