スマホやタブレット、ネット接続できるいろんな家電...これらは確かに便利な反面、とにかくケーブル類が増えてしまって部屋の美観を損ねてしまうのがネック。そこで北欧デザイン家具のイケア(IKEA)が発表したのが、ワイヤレス充電(非接触充電)規格『Qi(チー)』を内蔵した家具製品群です。
サイドテーブルやルームランプなどにスマホを「置くだけ」で充電できるようになる、その仕組みとイケアの取り組みについて紹介していきましょう。
「Qi(チー)」=「おくだけ充電」ってなんだろう?
今回発表されたイケア家具にも採用されている『Qi(チー)』とは、端子の差し込み不要で非接触の給電ができる仕組みの国際標準規格。いろいろな機器への給電に利用でき、スマホやタブレットでは、グーグルのネクサス(Nexus)シリーズ等に採用されています。
技術的な話については、おおまかにまとめた上の解説記事を参照くださいね。日本国内でも対応機器がいくつか販売されており、NTTドコモが「おくだけ充電」として商標登録もしています。
イケアの「充電」への取り組み
実は、イケアは先に紹介した「Wireless Power Consortium」に参加しており、家具業界ながら非接触充電に積極的な様子。今回発表した一連のQi対応家具シリーズは、まず欧州および米国で4月より販売開始。その後取り扱い地域を拡大していくことになるのだそう。
The perfect place to charge your phone while you recharge! #IKEAHomeTour https://t.co/OG3rSFiMj1
— IKEA USA (@IKEAUSA) 2015, 2月 27
残念ながらiPhoneやiPadはQiに非対応ですが、上のツイートに埋め込まれた動画にもあるように、イケアは充電ケーブルを内蔵した家具にも取り組んでいるようです。こうした家具を使えばiOS端末のユーザーも安心してスッキリ快適なお部屋を実現できるというわけ。
この春の新生活や模様替えには間に合わないかもしれませんが、日本での提供が待ち遠しいというユーザーも多いのではないでしょうか。
IKEA Introduces Wireless Charging-- Making Life at Home More Convenient - [Wireless Power Consortium Blog]