• このエントリーをはてなブックマークに追加
iPhone乗っ取りに新たな手口 紛失したユーザーにつけこむ
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

iPhone乗っ取りに新たな手口 紛失したユーザーにつけこむ

2015-03-07 19:00
    150305_serchsmp_top.jpg喜んで押してしまう、その前に。

    セキュリティー企業の米シマンテックが、アカウント乗っ取りの新しい手口が発生していると発表しました。公式ブログによります。

    今回狙われたのは、主に「iPhone」を紛失したユーザー。失くしたスマホの「iCloud」アカウントと、スマホそのものを乗っ取る悪意あるメールが出回っています。 一体、どのようなメールなのでしょうか。

    「あなたのiPhoneが見つかりました」

    「iPhone」には、失くしてしまった時に見つけるための機能「紛失モード」があります。今回はその中にある、「パソコンで入力したメッセージをiPhoneの画面に表示させておく」機能が、悪用されてしまいました。

    これは主に、自分の連絡先を表示して使うもの。「iPhone」を拾った人が、連絡を寄越してくれることに期待して表示しておきます。

    もし悪意ある人間に拾われても、この機能を使っている間は紛失モード解除パスコードを入力するか、「iCloud」にログインしないとロックが解除できません。そのため悪用されることはない...はずでした。

    新しい手口では、この表示されている連絡先のメールアドレスに、以下の様なメールを送ってきたのです。

    150305_serchsmp_01.jpg訳:アップルが、あなたの「iPhone」を見つけました。現在地を確認するには、こちらのリンクを確認してください。http://~~

    スマホを失くした人がこんなメッセージを受け取ったら、深く考えずにクリックしてしまいそうですよね。さらに、アドレスの先は、「iCloud」のログインページ...とそっくりに似せて作られた偽物。

    150305_serchsmp_02.jpg

    全く本物との違いがわからない偽物ログインページ

    本物のページとは、アドレスが少し違う程度の差しかありません。

    このまま気づかずに「iCloud」のIDとパスワードを入力してしまうと、アカウントを乗っ取られてしまいます。 さらに、「iPhone」自体も相手の手に渡った状態ですので、本体ごと乗っ取られてしまうかもしれません。

    乗っ取られた「iPhone」は個人情報などを抜かれ、本体は闇市場に売られてしまう...というわけです。 失くしたスマホをすぐにでも見つけたいという心理をついた、恐ろしい手口だと思います。

    なお、この偽メールは、現在のところ日本語では出回っていません。しかし、すでに10カ国の言語で確認されているということですので、日本語版が現れるのも時間の問題でしょう。

    対策は?

    シマンテックではこの件について、以下のように述べています。

    ・見知らぬ送信元から迷惑メッセージが届いたら警戒し、リンク先の Web サイトの URL を注意深く確認する。
    ・モバイルデバイスを保護するために強力なパスコードを使用する。デバイスが紛失や盗難に遭った場合に 4 桁のパスコードではあまり安全ではないので、英数字を含めた複雑なパスワードを設定することを推奨します。犯罪者は、パスコードの推測や総当たり攻撃を試みる可能性があります。 (補足:「iCloud」にログインしても、本体のロックを解除する必要がある)。

    なお、4ケタの数字よりも複雑なパスコードを設定する方法は、以下の記事をご覧ください。


    今までにない、焦った心理を突いた乗っとり手口ですね。みなさんも、スマホを失くした際はお気をつけ下さい。

    iPhone や iPad の盗難被害者から iCloud のログイン情報を騙し取るサイバー犯罪者[Symantec via INTERNET Watch]
    Photo by Thinkstock/Getty Images

    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2015/03/symantec-lost-iphone-hack.html
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。