今のシステムは、不親切すぎますからね。
総務省が、携帯電話の「2年縛り」契約の見直しに向けた作業部会を立ち上げました。日本経済新聞が伝えています。
携帯電話の3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が実施している「2年縛り」契約は批判が根強く、トラブルが相次いでいます。総務省は、早ければ今夏にも「2年縛り」を見直すとのこと。
実際に、購入から2年間はMNPや契約解除に違約金がかかる上、自動更新がかかる今の「2年縛り」はかなり不便ですよね。契約を解除できる期間が、24カ月中に1カ月しかないのも不親切を通り越しています。
いくら最初に説明しているとはいえ、2年間もたてば更新を忘れる人が出てくるのは当然です。もしかすると、総務省の偉い人のご家族が「2年縛り」の更新を忘れて、苦情を入れたのかもしれませんね...。
キャリアは「条件緩和」を提示
その一方で、キャリアは条件の緩和を提示しました。NHKが伝えています。
キャリアが提示した緩和策は、以下の2つ。
2:契約を解除できる期間を2カ月へ延長
期間延長はともかく、期間終了前に更新時期をメールで通知ってもっと早くやってくださいよー! だいじなことなのでもう一度言いますが、もっと早くやっといてくださいよー!
普段はキャリアからお知らせのメールがいろいろとくるのに、更新時期に関するメールがないことには大いに疑問を感じていました。契約の内容を考えれば、元からあってしかるべきですよね。
上記2つの施策は、今年の6月までに実施するとしています。しかし、前述のとおり、総務省は夏までに「2年縛り」自体を見直すと言っているため、どうなるのかわかりません。
おそらくこれから、3大キャリアと総務省によるバトルが行われることになるのでしょう。今年のスマホ業界における、一大決戦となりそうですね。
個人的にはキャリアの示した緩和策が実施されればそれで十分なのですが、「2年縛り」自体がなくなるとどうなるのかも興味があります。どちらにせよ、「2年縛り」の不便さはある程度解消されるとみてよいでしょう。
携帯電話の「2年縛り」見直しへ作業部会 総務省、5月にも [日本経済新聞]
スマホなどの契約更新時期 メールで通知へ[NHK]