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「僕は死にません。美女が好きだから」。頭のなかに星野達郎を思い浮かべながら、二日酔いの僕は今夜もあの店を目指します。
―――マスター、今夜も美女きてます? 羨ましいなあ、毎晩のように美女に会えて...。ん?
「ヒョコ」
―――えーと、こんばんは
「ふふふ」
―――かくれんぼ?
「ちがいますよ」
―――じゃあ、酔っていらっしゃる?
「わたし、こう見えてお酒強いんです」
―――それは失礼しました。あの、お名前は?
「ナンパですか?」
―――ナンパ、ではないんですが、違うのかと言われると...非常に回答に困る
「がおー」
―――ガ、ガオー?
「熊の鳴き声知ってます?」
―――いや、ガオーでいいんじゃないでしょうか
「ふーん」
―――あっなんか、すみません。それモヒートですか?
「うーん、おいしー」
―――モヒートは、ヘミングウェイが愛したお酒なんですよ
「ゴクゴク」
―――さっきから「ゴクゴク」とか「ヒョコ」とか、自分で擬音をしゃべってますよね?
「ドキッ! 言ってません」
―――いまも「ドキッ!」って
「イエーイ」
―――おじさん、ついていけない
「え? ぜんぜん、おじさんじゃないですよ。だってわたし...」
様々な美女が登場する「妄想グラビア」は、毎週日曜に公開。タブロイドはおじさんたちを応援しています。
RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2015/05/cocktail-no027.html