FAX用紙だってタダじゃないんですからっ...!
受信の意思がない人にも無差別に送られてくる電子メール広告を「スパムメール」と呼びますが、最近になって、FAXで商品チラシが送られてくる「スパムFAX」に関するトラブルが増えているといいます。
デジタル化が進みペーパーレスが叫ばれる昨今にあって、こうしたFAX広告は過去5年間で2倍近く急増しているとされ、どうやら迷惑メールと違って法律による規制が設けられていないことも増加の一因となっているようです。
電話帳に掲載されている番号に大量送信?
朝日新聞の記事によれば、こうしたスパムFAXには「このファックスは電話帳をベースにお流ししております。ご了承くださいませ」といった文言が書かれており、FAX広告の代理店を通じて大量送信されているのだそう。その多くは法人向け広告ながら、一部には個人宅を対象にしたものや、持ち込まれた名簿をもとにFAX送信するケースもある模様。
こうした迷惑なFAXに、個人ではどのようにして対処していけばよいのでしょうか。
今すぐできる「スパムFAXへの対処法」は?
(1)広告だとわかったら印刷しない
まず最近のFAX機では、受信したFAXを画面で確認してから印刷できる機種があります。これらを利用している場合は、不要なFAX広告は印刷しないことで、用紙やインクの無駄をなくせます。
また、インターネットFAXに乗り換えてFAXのやりとりを完全にデータ化してしまうのも良いでしょう。
インターネットFAXの例: NTTコミュニケーションズのBizFAX(クラウド型インターネットFAX)
(2)FAX広告業者の番号を着信拒否する
スパムFAXが着信すること自体が嫌だ、という場合には広告が送られてきた番号を着信拒否するように設定しましょう。FAX機そのものに着信拒否機能がない場合には、有料になりますがNTTの「迷惑電話おことわりサービス」を利用する手段もあります。
・迷惑電話おことわりサービス|Web116.jp [NTT東日本]
上記のような対処法はあるものの、望んでいない広告のために面倒が増えるのはあまり気分の良いものではありません。チラシや広告を頭から否定するつもりはありませんが、もうちょっとお行儀よくしてくれるといいなあ、と思っちゃいますよね。
FAX広告トラブル増加 規制緩く苦情5年で2倍に [朝日新聞デジタル]