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肉が少ない? 焼肉屋の「1人前」はこうして決まった
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肉が少ない? 焼肉屋の「1人前」はこうして決まった

2015-05-12 20:00
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    待ちに待った給料日後や仕事での打ち上げ。疲れが溜まってしまってどうにか元気を取り戻したいとき。日々がんばっている身体は突然に肉を欲するものです。

    キンキンに冷えたビールを喉に流し込み、煙がもうもう立ち込める中、脂のたっぷりのった肉を口いっぱいに放り込む。焼肉屋でのシーンを思い浮かべると、それだけで幸せな気持ちになりますよね。

    「ハラミ1人前に、カルビ2人前。あとミノとロースも1人前ずつね。」
    焼肉屋で普段使われている「1人前」という表現。「1人前」とは「一人に割り当てられる量。ひとりぶん」(goo辞典)という意味ですが、実は、焼肉屋では文字通り1人前を注文したとしても「全然足りない...」ということになるようです。

    ラーメン1人前やカレー1人前は満腹になる量なのに、なぜ焼肉1人前では満たされないのか。焼肉屋での1人前は何をベースに考えられているのか。気になる焼肉屋「1人前」事情を調査してみました。

    焼肉屋の1人前の定義

    焼肉の1人前は枚数? それとも量? そもそもの焼肉屋における「1人前定義」とはなんなのでしょうか。

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    「焼肉店での1人前はグラムによって設定されています。 店舗によって差異はあるものの、焼肉屋の一人前は大抵80g~100g程度であることが多いですね。昔はもう少し量が多かったようですが、安い焼肉チェーン店が少しずつ量を減らしていったことにより、業界全体としてもその量に合わせて1人前を設定していったという流れがあります」(荻窪焼肉店スタッフ)。

    「肉を食べる! 肉でお腹をいっぱいにする!」という肉モードになったときの肉摂取量は男性300g、女性200g程度。焼肉1人前100gでは満足できないのは当たり前です。

    焼肉1人前はシェアをすることが前提

    「肉の質量や、部位によって異なってはきますが、枚数でいうのならば6枚1人前としてご提供することが多いです。6枚であれば、2人でも3人でも喧嘩にならずに皆同じだけ食べられるので」(新宿焼肉店オーナー)

    1人焼肉は流行っていますが、やはり焼肉は友人や同僚、家族と行く機会が多いもの。1人前をシェアするということを前提に盛り付けがされているようです。

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    焼肉屋の1人前100g、希望摂取量300gと仮定して2名で焼肉屋に行った際の試算をしてみました。

    牛タン 1人前 700円
    カルビ 1人前 850円
    ミノ  1人前 580円
    ホルモン1人前 850円
    ロース 1人前 850円
    ハラミ 1人前 800円

    生ビール580円×4(1人2杯)
    お通し300円×2

    お会計合計:8,154円(税込)
    単価:4,077円(税込)
    肉摂取量:約300g(1人当たり)

    いつも何気なく頼んでいますが、改めて見てみるとお店が設定する客単価と、肉食べたい欲を満たす摂取量はうまくつり合いが取れているようです。

    焼肉屋に行ったら同じ部位だけを食べてお腹をいっぱいにするよりも、様々な肉を堪能したいもの。「1人前」という表現は紛らわしいですが、焼肉屋の1人前は多数の種類の肉を食べるのを前提にしての「1人前」表記と考えれば納得がいくかもしれません。

    焼肉の1人前は通常の1人前にあらず。焼肉屋独自の定義がそこにはあるようです。

    Photo by Thinkstock/Getty Images
    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2015/05/yakiniku-01.html
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