竹田恒泰
    ブロマガ「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」   ▼第32号 
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                       平成25年9月13日                        
五輪日韓協力報道の真実2
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タイムシフト視聴


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■五輪日韓協力報道の真実2

昨日のニコ生・竹田恒泰チャンネルで放送した通り、
みなさんが思っているような最悪の形の
日韓協力をするということではありませんでした。

現在公開可能な情報はここにあります。
(といってもこうとしか言いようがないですよね。)

詳しくは放送を見て下さい。

運営です。
これは運営の感想です。

みなさんは、

「韓国になんて協力したくないし、国交断絶でいいよ」

「日本に利益のない協力はやめろ」

「これまで日本が提供した技術も多額のカネも
 韓国国民は知らず、感謝していない。」

という気持ちがあると思いますが、非常によくわかります。
しかし、そこはあえてちょっと冷静になりましょう。

ご存知だと思いますが、昔、モスクワ五輪というのがありました。
東西冷戦中です。
しかし、西側陣営ということで日本は米国にならってボイコットしました。

必ず金メダルがとれると言われた柔道の山下泰裕選手はじめ、
その顔には無念さが滲んていました。
山下選手はそのあとのロス五輪で金メダルをとりましたので
まだ良かったのですが、選手としてのピークが
モスクワ五輪時代であり、その後の五輪に出場もできなかった
選手がほとんどなのです。

マラソンの瀬古利彦選手は、日本史上最強のランナーでした。
しかし、モスクワボイコットで不参加のあと、ロス五輪で
調整の失敗で惨敗に終わりました。
78年から88年まで11年間で、12戦10勝、
世界最強のランナーといわれ君臨した瀬古選手でさえ
2敗のうちの1敗がロス五輪であり、無冠で終ったのです。

国際オリンピック協会はオリンピックを運営する組織です。
オリンピック協会の委員は、
同じくオリンピックを成功させるために活動をしている。
となると委員同士は会えば挨拶するだろうし
(そりゃその会場にいたら会うよ)、
お互い成功させようってことになるのは普通のことです。
これは言質とられたってレベルではないでしょう。

ここで、

「お前は、サッカーワールドカップの共催での
 日本の協力にお礼も言わないで、
 今回の五輪開催決定直前で魚の輸入を禁止するような
 嫌がらせをするの最低の民族だ。
 日本の技術が欲しいなら土下座して謝れ!」

「謝れないのなら倍返しだ!」

と言えるのは半澤直樹だけです。

JOCとKOCはお互い対立団体でなく、同じIOCの一部なのです。
ルイビトン(IOC)の日本代理店(JOC)は韓国店(KOC)が
不振ならノウハウ教授するでしょ?

オリンピック協会を日本が脱退して
別の団体つくることなんてできない以上、
となりの韓国でのオリンピック(平昌五輪)があり、
そっちが失敗しそうだということなら
できる範囲で協力する宿命なんですよ。
平昌五輪をボイコットすることは選手も不幸であり、
そんなことはできないわけです。

札幌と長野五輪を成功させた日本は
平昌五輪があるのであれば
多少の協力は避けられない話なのです。
平昌五輪がなくなり他での開催になる
というのならそりゃラッキーですけど。

「日本人の選手に力を出し切ってもらいたい」>「韓国に多少の援助をする」

という図式にならざるをえません。

いやーっ、煮え湯ですね。
完全に「そこにつけ込まれそうになるパターンのやつや」
ってことですよね?
(ぶっちゃげ、協力しているフリでもなんでもしないといけないんじゃ?)

その多少の援助具合なのですが、これはまだ決まってもいません。
みんなで見張るしかないでしょう。

韓国にそれなりの協力を要請されるでしょうが、
資金援助レベルになると政治マターとなります。
大きな事態になると猪瀬都知事や安倍首相に任せることになります。

あくまでもスポーツの範囲であるし、JOCには東京五輪が控えており、
そんな余剰資金なんてないのです。

最後に、今回いかなる形において
日本が平昌五輪に協力したとしても、
歴史の教訓から、韓国が日本に感謝することはないでしょう。
そんなことはみなさんと同じく理解しています。

※これは、あくまでも運営の所感です※

( 竹田恒泰CH運営 )

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今回の生放送が、以下でも紹介されています。

☆ガジェット通信の記事


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☆ニュースそのものは以下。
2013.9.10 11:26 [2020年夏季五輪]

 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長と韓国オリンピック委員会(KOC)の金正幸会長は9日、ブエノスアイレスで会談し、韓国で開催される2018年平昌冬季五輪と20年東京夏季五輪の成功に向け、全面的に協力することで合意した。

 日韓関係が冷え込む中、東京の五輪招致成功を機に新たな動きが生まれる可能性もある。日本には過去2度の冬季五輪を開催したノウハウがある一方、韓国は昨夏のロンドン五輪で日本の倍近い金メダル13個を獲得するなど近年は競技力で勝っている。両者は選手の交流も促進させる。

 竹田会長は「両国の関係がしっくりいっていないときでも、スポーツは互いの理解を深めることに貢献できる」と述べ、金会長は「われわれの交流と相互協力は現在の両国の関係を好転させることができると確信する」と応じた。(共同)

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