輸出管理とは
 
この夏、「輸出管理」という言葉がニュースを賑わせました。
 
輸出管理とはなにか、まずは入門編です。
 
冷戦時代には、西側諸国は、対共産圏輸出統制委員会(ココム)を設立し、東側諸国に対して厳しい輸出管理を行っていました。
 
冷戦終了後は、通常兵器が特定の国・地域に過剰に蓄積されることを防ぐために、通常兵器そのものに加え、通常兵器と民生品の両方に使用可能な物資や技術の輸出を管理するためにワッセナー・アレンジメント(WA)が、1996年7月に設立されました。
 
意外なところで民生品が大量破壊兵器やミサイルの開発に転用される可能性があります。だからこそ、輸出管理は厳格に運用されなければなりません。
 
例えば、ラケットやゴルフクラブのシャフトに使われる炭素繊維は、ミサイルに利用されます。
 
シャンプーに含まれるトリエタノールアミンは、マスタードガスの原材料となります。
フリーズドライ食材の製造機は、