日本のミサイル防衛を議論するにあたり、日本の周辺国が持つミサイルの能力を把握する必要があります。

北朝鮮の持つスカッドER(Extended Range)、ノドン、あるいは潜水艦発射型のミサイルなどは、我が国を射程内に捉えています。

また、近年新たなミサイル技術の獲得を目指し、ミサイルの発射を繰り返しています。

スカッドERは、スカッドの胴体部分の延長や弾頭重量の軽量化などにより射程を延長した弾道ミサイルで、射程は約1000kmに達するとみられており、わが国の一部がその射程内に入ると考えられています。

また、北朝鮮は、スカッドミサイルを改良した弾道ミサイルを開発しています。

この弾道ミサイルは、2017年5月に1発が発射され、約400km飛翔し、わが国の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定されています。

北朝鮮は、これを、新たに開発した精密操縦誘導システムを導入した弾道ロケットだと発