不定期連載、おすすめの一冊、今日はおすすめの四冊です。

「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂冬馬

傑作です。

第二次大戦の最中に活躍した女性狙撃兵を主人公にした小説です。

実際に第二次大戦中、ソ連には女性の狙撃兵がいたようです。

スターリングラードで活躍した実在の狙撃兵ヴァシリー・ザイツェフを描いた「スターリングラード」という映画がありましたが、この小説の主人公たちもスターリングラードで戦います。

スターリングラードの戦いはどう戦われたのか、これまで読んだどんな本よりもわかりやすくかかれています。

また、狙撃とはどういうものなのか分かります。

著者はこの本で直木賞にノミネートされましたが、日本の作家がどうしてソ連兵や独ソ戦のことをここまで書けるのか、不思議です。

まるで翻訳された小説を読んでいるような気分でしたが、ソ連兵の会話が日本の女子高生のような言葉遣いになっているところにやや違和感が。