次回の放送は明後日の7月3日(水)、久しぶりにまた質問や悩み相談に答えたりする、フリートークスタイルで行きたいと思います。
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具体的なうつ病の特効薬
前回は、悩み相談にも多い「うつ病やうつ症状への対策」についてでした。うつ症状やうつ病は、一瞬で治ってもおかしくないこと。治すためには、自分でそのハッピーでない状態をやめればいいこと。そのためには、イヤな記憶にとらわれないようにする、といったことを
教えました。
今回は、具体的なうつ病の特効薬をお教えします。
うつ病が発覚した時、本人は「まずいことになった、どうしよう」と心配しながらも、無意識では「しめた!」と思っているのです。病院で診断を受ければ、堂々と会社を休む理由が生まれるし、いま抱えている仕事も誰かに肩代わりしてもらうことができるからです。
うつ病という診断は、会社において錦の御旗です。
周囲の人々はねぎらってくれるし、誰も「明日朝までに仕事を仕上げろ」とは言わなくなる。長期間休んでも文句は言われないし、その間の給料も保証されます。
仕事がほとほといやになったビジネスパーソンにとって、これほど好都合なことはないわけです。そのうち、病気を理由に激しい競争の場から閉職に移されるでしょう。「第一線で活躍していたのに…」忸怩たる思いも湧くことでしょうが、それでもどこか安堵しています。病気を理由に、いつでも会社を休み、給料の保証つきでいやな仕事から逃れる〝権利〟を得ることができたのですから。
うつ病の解決策はとても単純
私の指摘が間違っていると思う人はちょっと考えてみてください。
今、うつ症状に悩みながら続けている仕事は、心からやりたいと望んで取り組んでいる仕事でしょうか。
今の会社の給料、待遇、社会的ステータス、そういうものを手放したくないから続けているだけで、本当はやりたくない仕事なのではないでしょうか。
本当にやりたい仕事をしている人は、いつだってハッピーを感じているはずで、ハッピーな人はいくら仕事で追い詰められているとしても、仕事がいやだとは感じないものです。本当はやりたくない仕事をしているから、仕事がかさんだりイヤなことがあった時に、身体に拒絶反応が現れてきます。そして、我慢の限界を超えると、うつ症状が現れます。
今のポジションを守りたい自分と仕事がイヤでしょうがない自分と、その両方に折り合いをつけようとして、うつ病に理由を求めようとするわけです。
この場合の解決策は、私はとても単純だと思います。それは、イヤな仕事を今すぐ辞めることです。
そして、自分がハッピーになる、本当にやりたい仕事を見つけるのです。実際、会社を辞めると、ビジネスパーソンのうつ病はすぐに治ってしまいます。
収入がなくなるからたいへんだと言っても、3ヶ月は雇用保険がおりるし、その間に次の仕事を見つけることは決して難しいことではありません。
もちろん、本当にやりたい仕事を見つけることができるかという問題はあります。
しかし、イヤな仕事を辞めるという決心をすれば、「このポジションにしがみついていなければならない」という前頭前野のパターンが壊れ、これまで見えなかったことが見えるようになってきます。
営業ではなく、教育の仕事がしたかったとか、自分が本来やりたかったことに思い当たるようになるのです。
たとえ給料が下がったとしても、本当にやりたい仕事をすれば、その先にいくらでも人生の夢を膨らませることができますから、どういうことはありません。
本人にとってその仕事は深く追及したい世界ですから、ハッピーに仕事に取り組んでいけば、スキルに磨きがかかり、高収入を得る道はいくらでも開けるでしょう。本当にやりたい仕事をして、自分の未来を切り開こうとする人は、うつ病になどなりようがないわけです。にもかかわらず、うつ病の人は、イヤな仕事を辞めようとは考えません。
逆に、イヤな仕事にしがみつき、いまのポジションをキープすることばかり考えます。だから余計にうつ病を必要とするようになり、それを理由にさぼりつづけようとするわけです。
辛い記憶や悲しい記憶が原因になっているわけではありませんが、うつ病の人も、前頭前野のパターンがその人の心の状態を作り出しています。
うつ病の人は、好き好んで自らうつ病になっている
私がよく、「うつ病の人は、好き好んで自らうつ病になっている」と指摘するのは、こういうことなのです。
さて、私たちが考えるべき問題はここからです。
うつ病の人は往々にして、自分のせいで病気になったのではないと考えています。しかし、すでに指摘したように、イヤな仕事に就いているのは自分の問題です、好きな仕事に就こうと努力しないことも、自分の問題です。
うつ病の原因は、そのほとんどが自分の中にあります。「上司が悪い」「会社の方針が悪い」「家庭環境が悪い」などと他人のせいにしているかぎり、うつ病は治らないのです。
では、どうすれば、うつ病が治るのか。
コメント
コメントを書くエフェカシーを上げることが重要なのですね。
そうしないと、清水の舞台から飛びおりるほどの恐怖感が襲ってくるので、
今後はそこを追求したいと思います。