スケールモデル祭り2022にエントリーしてくださったみなさまの作品をご紹介します。
 

モデラーネーム:Gram

作品タイトル:『若気の至りの後始末 その1』
 
使用キット:mpc ERTL  '57 Chevy

製作コメント:
中学か高校の頃に作りかけのまま放ったらかしにしてたキットで、多分やりたかった改造に行き詰まって蓋をしてたんだと思います。

既に屋根とピラー(柱)は切断してありました。
チョップ・トップ(屋根を低くするカスタム)に挑戦していたのですが、当時はプラモ用のノコギリを使うという発想がなく、ハンダごてにカッターの刃をくくり付けたもので無理矢理カットしていました(笑)

改めてノコで屋根の分割を増やし、パテで整形するとともに後ろのピラーやリア部分をレッド・スレッド(lead sled アメ車のカスタムのスタイル)っぽく造形。
形と水平をだす為、パテを盛ってはヤスリで削りの繰り返しで、結果、屋根の部分はほぼワンオフ(パテの塊)になりました。
この年式のシボレーをスレッドにしているのはあまりないのですが、スレッド風くらいにはなったかなぁ、と。

足回りは車高を落とす為にシャーシを改造。
キット自体はガッサー(車高を上げたレーサー・カスタム)用の部品しか入ってなかったので、フロントはプラ板とプラ棒で自作。
リアはクリアランスをとる為に一度カットしてから、プラ板で自作したパーツで連結、タイヤは真鍮線を軸に差し込んで固定しました。

箱側面の実物大写真が本来の車高なので、比較するとかなり落ちました。


内装ですが、キットにはセパレートのシートしか入ってなかったので、プラ板とパテでベンチシートを自作。ハンドルも3本スポークだったので、ノーマルっぽくパテで作成。
フロアシフトを潰して、真鍮線とパテでコラム(ハンドルの軸)シフトに変更しました。


屋根を低くした事で付属のクリアパーツが合わなくなったので、フロントガラス部分は軟質の塩ビシートを使いました。固定に苦労しましたが、50年代の湾曲したガラス表現には合っている気がします。

ヘッドライトは周囲のトリムと一体でメッキされていたのですが、 ライト部分をくり抜き、レンズをUVレジンで自作し接着。レジンが劣化していたのか少し黄色っぽくなってしまいましたが、これはこれで良いかなぁと思ってそのままにしました。
前後バンパーのメッキ劣化が激しく、メッキのフィルムを貼ろうかと悩みましたが、下手に触らない方がよいと考えてそのままにしました。

ヘッドライト、ボディサイド、ウィンドウのメッキトリム、サイドマフラーはフィルムです。

塗装は全て筆塗りです。
昔も今もとにかく塗装が苦手で、塗っては失敗してヤスリをかけ、 また塗り直してを繰り返しました
最後は諦めて仕上げた感じでした。
目分量で車高の調整をしたのですが、完成時にギリギリ接地しないで済んだのは幸いでした(写真では分かりづらいですが、紙1枚位のクリアランスは確保出来てました)
ちなみに、『フロントのタイヤにフェンダーが被り過ぎて、こんなのじゃ曲がれないしダメじゃん』と思うかもしれませんが、実際にこういったカスタムがあり、ちゃんと曲がれるのです。
もちろん小回りは効きませんが(笑)

今回のプラモ復帰で思った事は、道具や材料の進化はスゴいなぁということです。
特に流し込み接着剤や目盛り付きプラ板の使い易さには感動しました。
そして、動画で色々な工作方法(それこそヤスリのかけ方から)を勉強出来たので、どうにか完成にまで漕ぎ着けられました。
久々のプラモ作りはとても楽しく、今後もコツコツ続けていきたいなぁと思います。


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2023年1月にYouTubeLiveにて「スケールモデル祭り2022エントリー作品お披露目放送」を予定しております。お楽しみに!



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