前回は、僕が知っている限りのYOSHIKIの本質をわかりやすくまとめてみた。 [前回の記事]
 
 年明けに、YOSHIKI自身が最近の心境を伝えている様子から、YOSHIKIが決して精神的に良いとは言えない状況を知り、YOSHIKIが早くより良い精神状態へ戻って欲しいと痛切に思った僕が、自分にできることを考えた上で書いた記事だ。
 YOSHIKIの様子から僕が感じ取ったのが「本来の自分をはるかに上回る役割を果たし続けている現状を一旦止めて、本来の自分に戻ろうと思っている」ということだったからだ。
 
 つまり「YOSHIKI自身」と「YOSHIKIに対する他者の認識」の違いに、YOSHIKIの精神的な苦痛の最大の原因があるわけだ。
 
 そして僕は、前回も書いたように「常に最大の理解者であり、どんな状況でも最大の味方」だ。
 
 その理由が「僕の知っている圧倒的なYOSHIKIの本質が、まだ決して正しくは伝わっていないから」なのだから、まずはその本質をこのブロマガを読んでくれる皆さんと、共有しておきたかったのだ。
 
 
 
 
 前回書いたYOSHIKIの本質は多くのことを含んでいるけれど、今のYOSHIKIを守ってあげたい、と痛切に思った僕が、特に重要だと感じているYOSHIKIの本質をさらにわかりやすくまとめると、次の二つになる。

 ・YOSHIKIは海外アーティストである。
 
 ・YOSHIKIは嘘をつかない姿勢で、あらゆる責任を負いながら、活動を全て自分で判断して展開している。

 
 
 
 前回、僕は自分の感情や想いを抑え、冷静な記事を書き上げた。
 
 今自分が伝えたい内容の、前提となる要素をすべて正確にまとめて共有したかったからだ。
 
 そして今回は、それらを前提にして、ある目に見えないものに対して、強く異を唱えたいと思う。
 
 それが僕のできることだからだ。
 
 YOSHIKIを守りたい、という僕の個人的な、そして激しい感情がもたらす結論だからだ。
 
 
 
 まず最初に、目に見えない何かについて説明したい。
 
 それは特定される個人や団体、あるいは組織や存在などではない。
 
 「世間に漂う不理解」だ。
 
 話をわかりやすくしよう。
 
 僕、津田直士は断定したい。
 
 「世間に漂う不理解」がYOSHIKIを傷つけ、苦しめている、と。
 
 その結果、YOSHIKIは昨年末に向けて精神的にダメージを受け、本来の自分に戻ろうとしている。
 
 つまり、YOSHIKIは自分自身を守ろうとしているのだ。
 
 「世間に漂う不理解」から。
 
 
 
 だから、僕は強く抗議する。
 
 YOSHIKIを傷つけるな、と。
 
 YOSHIKIを苦しめるな、と。
 
 「世間に漂う不理解」に。
 
 
 
 
 では、「世間に漂う不理解」とは何か。
 
 さっき書いた通りだ。
 
 YOSHIKIが海外アーティストであることを認識せずに、
 
 YOSHIKIが嘘をつかない姿勢で、あらゆる責任を負いながら、活動を全て自分で判断して展開していることの意味を理解せずに、

 YOSHIKIをとらえている、そのようなもの全てだ。

 この二つを認識していないということは、YOSHIKIを全く理解していないことになるのだ。
 
 
 
 
 今回のYOSHIKIの発言については、「X JAPAN」「アルバム」といったキーワードに関心が集まっている。

 ファンにしてみれば、それが最大の関心事になるのはやむを得ない。
 
 けれど、YOSHIKIを愛しているファンならば、そこではなくて「YOSHIKIが傷つき苦しんでいる」という点に最大の関心を寄せて欲しいと思う。
 
 「X JAPAN」も「アルバム」も、YOSHIKIが存在して初めて成り立つのだから、まずはYOSHIKI本人の傷と苦しみを理解して欲しい、と思うのだ。
 
 そして僕は、ファンのために、ファンの代わりに、YOSHIKIを傷つけ、苦しめている「世間に漂う不理解」に対して異を唱え、抗議をする。
 
 YOSHIKIのために

 YOSHIKIを愛するファンのために




 さて。
 
 「世間に漂う不理解」つまり、YOSHIKIが海外アーティストであることを認識せず、YOSHIKIが嘘をつかない姿勢であらゆる責任を負いながら、活動を全て自分で判断して展開していることの意味を理解せずに、YOSHIKIをとらえているものが関わったり発言すると、なぜYOSHIKIを傷つけ、苦しめることになるのか。
 

 
 ここでわかりやすい例をあげよう。
 
 一見「X JAPAN」「アルバム」というキーワードから遠いため、疑問を覚える人がいるかも知れないが、僕はYOSHIKIのことを、ある程度は深く理解しているつもりだから自信を持って書いてみる。
 
 数日前、新宿の居酒屋で友人と話していた時、すぐ近くの席で4〜50代と思われる3人のサラリーマンが、仕事の話から政治の話、芸能界の話まで、様々な会話をしていた。

 時々興味の湧く話をしているので、友人との会話と並行して彼らの話も何となく聞いていた。
 
 すると突然、「X JAPAN」という言葉が聞こえたので、僕と友人はすぐに聞き耳をたてた。
 
 3人の話題はKISSの紅白出演について、だった。
 
 どうやら彼らはKISSというバンドに無関心ではなく、むしろ好意を持ってきたようだった。
 
 やがて3人の中の一人が、YOSHIKIという名前をあげ、紅白に出場したYOSHIKIとKISSの両方に対してネガティブな評価を下した。
 
 友人は顔色を変えた。